2020年10月21日、中国の鉄道車輛メーカー、中車長春軌道客車股份有限公司(Changchun Railway Vehicles Co., CRRC)は、レール幅(ゲージ)に合わせて車輪幅を自在に可変できる高速列車(いわゆるフリーゲージ式車両)の試作型を発表した。 翌日付の「人民網日本語版」や鉄道専門の情報機関の報道(Railway Gazetta2020年10月20日付)によると、同社の製造する高速列車(CHR400-BF)をもとに、ゲージ可変装置を組み込んでゲージに合わせて車輪幅を変えられる列車を開発したという。時速400㎞の高速列車でありながら、フリーゲージ対応可能というのである。同列車は環境適応性が高く、氷点下50度から50度までの温度範囲で運行できる優れものらしい。 これが事実であれば、レール幅が異なることで、国境で車両の台座部分を交換する作業を省略でき、中国の高速列車網をその