閣僚経験のある議員から田中のもとにDMが届いた。「太郎さんは小沢さんのもとで政権を担うべき人材である」と。菅首相が退陣表明した翌日のことだった。 歴史に If はないが、山本太郎が師匠のもとを飛び出さず、一定規模の政党に身を置いていたら、今頃、総理候補の一人に列せられていたかもしれない。 山本が国民に訴え掛けることのできる稀有な政治家だからだ。 昨年の都知事選を機に独自路線を強めていた「れいわ」が野党共闘に参加することになった。市民連合の仲介による政策協定の調印式が、きょう8日、国会内であり、代表の山本太郎が署名した。 政策協定は「原発のない脱炭素社会の追求」「最低賃金の引き上げ」など多岐に及ぶ。れいわが目指す消費税ゼロではないが、『5%』で折り合いがついた。 調印式の後、囲み会見があった。山本代表は「今のひどい政治を終わらせるためには大きな塊になる必要がある」と妥協の理由を説明した。 都