また生活保護がバッシングに晒されている。 きっかけは、10月に京都で開催された「生存権を求める京都デモ」が報じられたこと。 生活保護利用者と支援者が「たまには旅行に行きたいぞ」「たまにはオシャレもしたいぞ」「たまにはウナギも食べたいぞ」と路上で訴えたという記事に、大きなバッシングが広がった。 バッシングは定番のもので、何がウナギだ、何が旅行だといったもの。 「働いてる自分だってウナギなんて食えないのに」。その怒りは、もちろん理解できる。しかしこの場合、怒りの矛先は先進国で30年間、唯一賃金が上がらない国の舵取りをしてきた現政権にこそ向けられるべきではないかと思うのだ。が、今回もおなじみの「弱いものがさらに弱いものを叩く」光景が繰り広げられている。 貧困問題に17年間関わっていると、こういう光景には飽き飽きしていて「何度目だろう…」と遠い目になるのだが、ここで、あのデモに腹が立ったという人た