今回は、発達障害の「障害」をどう観るかで、発達障害への支援が違ってくるところを記事にします。 私の感じているところをずばり言うと、「学校の特別支援教育」も「発達障害者支援センター」も、重度自閉症などの障害が重いところに、支援の重点が置かれています。 つまり、アスペルガー等の軽度発達障害と言われる方に対しては、支援がほとんどないと感じています。 それは、自閉症などの障害の重い人ほど、手厚い支援が必要だから、そうなるのでしょう。 でも、私のようにボランテアとはいえ、アスペルガー等の軽度発達障害への支援に関わっている者からすれば、発達障害への支援があまりにも少ない現実に、唖然としてしまうのです。 発達障害は、知的障害がないところで、「自助努力の能力がある」とみなされて、支援が少ないわけなのです。 さて、アスペルガー等の発達障害の多くが、病院の精神科へ通って二次障害の処方への投薬を受けるのが、唯一
今回は、発達障害が「すぐに忘れてしまう」ところを、私のことで記事にします。 アスペルガーなどの軽度発達障害の特徴に、他者の名前が覚えられないことがあります。 名前を忘れるというのは、相手に対してとても失礼です。 でも、忘れないように気をつけていても、やっぱり忘れてしまう私です。 じつは、名前だけでなくて、なんでも、すぐに忘れてしまうのです。 これは、発達障害のワーキングメモリー(短期記憶)の容量の狭さに原因があります。 発達障害が、シングルタスクなのは、このワーキングメモリーの狭さに理由があります。 要するに、一度に脳へ記憶できる量が少ないわけです。 だから、2つ以上のことを同時にすることができないのです。 さて、私も発達障害の部分で、仕事でも困ることが多いです。 仕事が忙しい時などは、大事なことでも忘れてしまうようなことが起きるのです。 そこで起きるのが、プチ・パニックです。 どうしたら
私は、愛情のない正義というものほど厄介なものがないと思っています。 今回は、発達障害の敵について記事にします。 さて、発達障害の敵は、無理解で熱心な人にあると思っています。 まず、私の子どもの頃のことを書きます。 「こんな人間を放っておいたら、大人になった時に取り返しができない。」と、私は小学校の教師に言われていました。 私に社会性がないからでしょう。 それで教師は私を矯正しようと、いろいろな指導をしました。 忘れ物をしないように、顔に赤いはんこを押したり、汚れた雑巾で顔を拭かせたり、一日中廊下に立たせたり、そのような指導です。 体操服を持ってこないということで、汚いパンツ1枚で体育の授業を受けさせられました。 また、給食費を持ってこないからといって、どうして持ってこないのかと私を問い詰めて、私はついにみんなの前で「家が貧乏で、持って来るお金がありません。」と言わされました。 そんな指導を
今回は、社会の発達障害への理解について記事にします。 私は、社会の発達障害への理解に教育が鍵になると考えています。 さて、20年程前までは、自閉症の原因が親の育て方の問題があると思われていました。 世界中で、そのように誤解されてきたのです。 ですから日本でも、自閉症に対して心理的な治療が有効であると考えられていました。 しかし近年、自閉症が心理的な問題ではなく、脳の機能的な障害であることが分かり、心理的な問題でないと明確になりました。 そのことにより、自閉症の子どもを持つ親は、自分たちの育て方の悪さでなかったことで、救われた思いになったことでしょう。 さて、現在は発達障害と言われる自閉症系のアスペルガーなどの障害が問題になっています。 ところが、残念ながら発達障害が脳の機能障害であるのにもかかわらず、社会では発達障害に対しての誤解があります。 発達障害の不適応の原因が、未だに「やる気がない
今回の記事は、発達障害が個人内能力の差が激しく大きくて、そこで誤解されるところについて書きます。 さて、診断されていない発達障害に対して、職場などでの世間の評価は、「我がままだ。」、「やる気がない。」など、性格が悪い人間として扱われることが多いと思っています。 私は、就職して以来ずうっと職場で、このような「性格が悪い人間」として評価されてきました。 この評価をされて、次にあるのは、「このような人間は甘えているので、もっと厳しくしなければならない。」というものです。 この辺から職場でのいじめが始まるのです。 私は、「みんなのことを考えない自己中だ。」とか、「やる気がないのなら辞めてしまえ。」とか言われてました。 だけど、私は頑張って必死でやってきているのです。 ただ、まわりからは、そのように見てもらえない。思ってもらえないわけです。 この状況にいる私にすれば、「これ以上どう頑張ればよいのか分
先日、私は発達障害当事者の実態調査をしたものを学会で発表しました。 学校教育の中で、当医者の意識調査から分かったことを活かせてほしいと願ったからです。 その時、会場から私の発表内容に関わっての意見がありました。 それは、私の意に反して、発達障害の人は薬を飲むことが大事でないかという発言でした。 その発言を受けて、私はいろいろな思いが湧き出ました。カチンと頭にきたのです。 子どもに薬を飲ませるのが、学校の発達教育支援のはずがありません。 まあ、私の思いを言ってしまえば、「発達障害は医者に任せて、薬を飲ませるというような考え方は、間違っている。」ということです。 この方は学校の先生でしたが、医者に任せきりにしないで、学校は学校でしなければならない支援があると思ったのです。 医療と教育とが違った側面からアプローチして、両面から子どもを支援していくことが大事だと思うのです。 さて、そんなところで、
今回は、発達障害の感覚過敏の利用の仕方について記事にします。 さて、私は人の多いところ、つまり、人ごみが苦手です。 ですから、交通手段は、ほとんど電車やバスに乗らずに自動車です。 私は常に自動車ですので、お酒の席なども断りやすいのです。 酒を飲んではいけない私は、自動車に乗っていることを便利に使っているところがあります。 さて、他に視覚過敏・聴覚過敏があるのですが、聴覚過敏のところは、うまく使っています。 私の耳(聴覚)はとてもよいので、人の話を聴き漏らさないのです。 グループワークなどでも、誰がいつどんなことを話をしたかを、詳細に覚えています。 特に意識して覚えようとしているわけでないのですが、自然にできるのです。 これは、私の特技であり、聴覚過敏だからこそできる技であると思っています。 ただし、複数の方が同時に話をされると混乱して聴けなくなるので、一人一人を別々に話していただくことで、
今回のテーマは、発達障害の「運命の赤い糸」について記事にしたいと思います。 先日、私にとって、あっと驚くことがありました。 なんと、うちの息子に彼女ができたのです。 息子といえば、大学でも友達ができなくていつも淋しく一人ぼっちで、親の私も息子が可愛そうでたまらなかったです。 そんな状態ですので、息子に彼女ができるなんて、まったく考えられないことでした。 息子自身も、自分に彼女ができることをあきらめていて、一生独身で通すと言ってました。 私も残念ながら、そうなるのかも知れないと思っているところがありました。 ところがです。その息子が先日、急に彼女を連れて来ると言うのです。 私は、自分の耳を疑いましたが、どうやら本当の話でした。 小学校1年の時に、同級生だった女の子と再会して、急速に親しくなったそうです。 そういえば、私のところは事情があって、息子が小学生の時に夜逃げ同然で京都へ引越ししてきた
発達障害の多くの方には自己否定があって、自分をなかなかうまく活かせていない人が多いように感じます。 それは、発達障害であるために、知らず知らずに心の禁止令がかかっているからであると思うのです。 さて、今回は発達障害の禁止令について、私のことで記事にしたいと思います。 私には、「自分は幸せになってはいけない。」という禁止令がかかっているように感じています。 まことに情けないことですが、仕事でも恋愛でも、うまくゆきそうになったら、自らそのうまくいっている状況をぶっ潰してしまうような行動をとってしまうパターンがあるのです。 それは、ほとんど無意識のところで、自己破壊のメカニズムが働いてしまいます。 すべてをぶっ潰してしまうような行動をやってしまうのです。 さて、どうして私が、このような禁止令に支配されてしまったのかを考えてみたいと思います。 1つ目の理由は、何をやってもうまくゆかないので、「自分
今回は、大人になってから発達障害だと分かった人に向けて記事を書きます。 自分が発達障害であると気付かず、教育でも何の支援もスキルも獲得せず、社会人になってしまった人が多いと思います。 このような大人の発達障害は、強い劣等感があり、仕事上でも生活上でも困難を抱えていると思います。 そのような方に私は、自分に発達障害であることを認めていく事が大事だと、お伝えしたいのです。 そして、そのことで自分の新しい生き方のスタイルを作っていくことをお勧めしたいと思います。 さて、私は、自分に発達障害があると思わず大人になりました。 子どもの時から、いじめにあってきましたが、それは私の頭が悪かったり、性格が悪いからだと思ってきました。 また、まわりの人間がひどい人たちだったのです。 それでも私は、何とか一人前の大人になろうと、必死でがんばってきました。 そして、大人になってみると、残念ながら子どもの時と同じ
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