■補償金目当ての“偽りのビル群”と一日限りの“子ども警官”、中国の不思議な土地収用■ ■補償金目当てに生み出されたビル街 2013年10月12日、貴州省貴陽市観山湖区で違法住宅の強制撤去が施行された。51棟、計7万2243平方メートルの建築物が重機で押しつぶされた。 貴州都市報によると、この違法建築群、昨年から雨後のタケノコのように次々と出没したものだという。この区画に新たな道路が建設されると知り、立ち退き補償金をつり上げるために建てたもの、いわゆる「種房」と呼ばれる行為だ。立ち退き補償金は農地や宅地、床面積によって金額が異なってくる。そこで開発計画を知るや、農地の上に建物を建てて補償金をつり上げようとするわけだ。 貴陽市の違法建築群も急ごしらえの産物。重機5台が10時間稼働しただけで51棟の建築はすべて粉々になってしまったという。もっとも写真を見ると平屋ではなく4階建てのちょっとしたビル