ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/ohara (6)

  • 中国を外に駆り立てるコンプレックス

    <南シナ海、国産空母、海洋強国、海外軍事基地、一帯一路......すべての原動力は中国が虐げられ続けた結果の現状に対する否定とアメリカに対する恐怖からくる> 「『立ち上がる中国』という表現は間違っている。中国はすでに立ち上がっているのだ」「中国の権利を阻止することは誰にも許されない」 ──中国のこうした表現を耳にすることがある。中国は、「平和的台頭」を主張し、さらに、2017年5月の一帯一路サミットなどにおいて自由貿易を主導するかのような態度をとっている。しかし、中国音は必ずしも現在の国際秩序を尊重するものではない。 中国にとっての「現状」とは 中国は「国際社会は不公平に満ちている」と主張し、2015年9月の軍事パレードでの演説においても習近平国家主席が「中国は新型国際関係を積極的に構築する」と宣言している。こうした表現は、中国が国際秩序を変えようとする意志を示しているとも捉えられるこ

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    Baatarism 2018/05/31
  • 人工島の軍事拠点化ほぼ完成--南シナ海、米中衝突のシナリオ

    6月末に公開された南シナ海の人工島フィアリー・クロス礁。軍事拠点化が進んでいることがわかる CSIS/AMTI DigitalGlobe/REUTERS <北朝鮮の説得優先でトランプ政権が目をつぶっている間に、中国の南シナ海における人工島「ビッグ3」の軍事拠点化がほぼ完成した。今後また人工島の近くで米軍が軍事訓練などを行えば、中国は攻撃に追い込まれる危険がある> 中国が、南シナ海における「ビッグ3」の軍事拠点化を間もなく完成させる。2017年6月29日、米国のシンクタンクが衛星画像を公開して明らかにした。米国で「ビッグ3」と呼ばれる人工島は、南沙諸島のファイアリー・クロス礁、ミスチーフ礁及びスビ礁である。これらは、滑走路を備えて戦闘機や爆撃機を運用でき、対空ミサイル等を装備して基地の防空能力も高い。 しかし、中国が南シナ海に建設した人工島の軍事拠点化を完成させるからと言って、驚くには当たら

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    Baatarism 2017/07/03
  • 中国空母が太平洋に──トランプ大統領の誕生と中国海軍の行動の活発化

    <空母「遼寧」の太平洋進出など、中国海軍が動きを活発化させている。それは就任間近なアメリカの次期大統領ドナルド・トランプが、これまでの大統領のように「人権」や「民主主義」といった理念を振りかざすのではなく、アメリカの実利のためには実力行使も辞さない手強い相手と見ているからだ」 2016年12月25日、中国海軍の訓練空母「遼寧」が宮古海峡を抜けて、西太平洋に入った。中国海軍のこの行動は、明らかにトランプ氏をけん制したものだ。中国は、自らの懸念が現実のものになるのを恐れているのである。 【参考記事】トランプ-蔡英文電話会談ショック「戦争はこうして始まる」 空母「遼寧」は、3隻の駆逐艦及び3隻のフリゲート、1隻の補給艦を伴っていた。「遼寧」は、訓練空母であって実戦に用いる能力がないにもかかわらず、空母戦闘群の編成をとって行動したのだ。ファイティング・ポーズを見せているということである。その相手は

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    Baatarism 2016/12/27
  • 仲裁裁判所の判断が中国を追い詰める

    CSIS Asia Maritime Transparency Initiative/DigitalGlobe/Handout via Reuters <オランダ・ハーグの仲裁裁判所が、南シナ海に対して中国が主張する権利は認められないという判断を下した。これに従いたくない中国はこれから3つのことをする。「勝訴」したフィリピンを援助で懐柔する、西側とのバランスを取るためロシアに近づく、そして人工島建設は一層加速するだろう> (写真は南シナ海スプラトリー諸島。電波塔のようなものが建設されている) 2016年7月12日、「中国が南シナ海のほぼ全域の管轄権を主張していることが国際法に違反している」などとして判断を求めていたフィリピンの申し立てに対して、オランダ・ハーグの仲裁裁判所が、最終的な「判断」を発表した。「判断」は、501ページにも及ぶ。 日でも大きく報道されたとおり、仲裁裁判所は、中国

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    Baatarism 2016/07/13
  • 南シナ海、強引に国際秩序を変えようとする中国

    南シナ海の軍事化を進める中国に周辺国は反発している(写真はフィリピン空軍機のデモンストレーション) Romeo Ranoco-REUTERS 「ロシアとインドの外相が、南シナ海における中国の立場を支持」 中国メディアの見出しである。誇らしげでもあり、嬉しげでもある。2016 年4月18 日、モスクワにおいて、第14 回中ロ印三カ国外相会談が行われ、共同声明が出された。先の新聞記事の見出しは、この共同声明のことを指している。 共同声明は、「中国ロシア及びインドは、『国連海洋法条約』に体現される、国際法の原則に基づいた海洋法による秩序を保護することに同意した」としている。また、あらゆる争議は、当事国が交渉と協議を通じて解決しなければならないとも言う。そして、外相たちは、『国連海洋法条約』及び『南シナ海行動宣言』を遵守し、『南シナ海行動宣言』を確実に履行して行動指針につなげることを呼びかけた。

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    Baatarism 2016/05/02
  • 中国が西沙諸島に配備するミサイルの意味

    力の誇示 昨年11月、南シナ海で米海軍原子力空母セオドア・ルーズベルトを視察したカーター米国防長官 Master Sgt. Adrian Cadiz/Department of Defense-REUTERS 2016年2月16日、米国のメディアは、南シナ海・パラセル諸島(西沙諸島)のウッディー島(永興島)に、中国が地対空ミサイルを配備したと報じた。衛星画像で確認されたものだ。この中国のミサイル配備は、南シナ海における、米中緊張のエスカレーションの新たな段階である。南シナ海における米中間の緊張は今後とも高まり、対立は深化する。 ウッディー島は、中国台湾、ベトナムが領有権を主張しているが、1974年以降、西沙諸島全体を中国が実効支配している。報道された衛星画像から、ウッディー島の浜辺に、複数の車両に搭載されたミサイル発射装置やレーダーシステム等が配置されているのが確認できる。これらは、同月

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    Baatarism 2016/02/21
    まさにチキンレースですね。いずれ軍事衝突するのかな。
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