ブックマーク / d.hatena.ne.jp/Takeuchi-Lab (6)

  • 竹内研究室の日記

    竹内研究室の日記 2019 | 01 |

  • 特許は会社のもの? 発明者のもの? 特許の帰属をめぐる不毛な争い - 竹内研究室の日記

    企業で技術者が発明をした時の特許の権利について、法律が変わろうとしています。 今までは特許は発明者に帰属していたものを、企業に帰属させるという変更です。 その背景には、90年代以降に、退職した技術者(発明者)が古巣の企業に対して発明の補償金が十分ではない、という訴訟が起こるようになった。このような訴訟を避けるために企業が特許法の改正を強く求めていることが特許法改正の背景にあると言われています。 そもそも研究開発というのは、基礎的なものほど、投資が回収できる率は減ります。たくさん研究してみて、そのうち一つが事業化できればよい。 中村修二さんが青色LEDを開発した時に、研究対象の材料として当時主流だったZnSeではなく、あえてGaNを選んだのは、日亜化学という後発の規模の小さいメーカーなので、リスクを取らざるを得なかったという事情があるようです。 いまさらZnSeで開発に成功しても、事業化で先

  • 日本の研究者・技術者は本当に虐げられているのか? - 竹内研究室の日記

    中村修二さんがノーベル賞を受賞されたことから、お祝いとともに、日の科学技術の今後について心配する声など、メディアの方の取材の依頼を受けるようになりました。 当はフラッシュメモリがフラッシュメモリにノーベル賞が授与され、開発チームの一員、当事者としてメディアの取材を受けたかったのですが仕方ない。日技術者の処遇を考えるきっかけになれば良いと思います。 問い合わせて頂く内容は例えば、 「日技術者は虐げられているのではないか」 「ノーベル賞は日の経済が良かった時代のもので、これからの日の科学技術は競争力があるのか」 「日技術者・研究者は報われないのではないか」 「日の大学の研究環境は悪化するばかりではないか」 「特許法の改正で特許の帰属が発明者から企業に変わることで、更に技術者のモチベーションが下がるのではないか」 個々の取材にお答えするのも面倒なので、このブログでお答えしよ

  • iPhone6はフラッシュメモリを5〜9倍高く売る。iPhone5Sの10倍よりも若干下がるけど、アップルのフラッシュメモリで儲けるビジネスモデルは健在。 - 竹内研究室の日記

    iPhone6、6Plusが出ましたね。以前、「iPhoneではアップルはフラッシュメモリを10倍高く売って儲けている」というブログを書きました。 iPhoneに内蔵されているフラッシュメモリも市販されているSDカードのフラシュメモリも同じものです。 しかし、アップルはSDカードのスロットをもうけず、フラッシュメモリを内蔵する、つまり顧客がフラッシュメモリをアップルから買わざる得ないようにすることで、大きな利益を得ています。 先ほどのブログでは、iPhone5Sではアップルはフラッシュメモリを10倍高く売りつけていると書きました。 iPhone6、6 Plusの価格を見ると ・iPhone 6 16GBモデル ¥67,800 (税別) 64GBモデル ¥79,800 (税別) 128GBモデル ¥89,800 (税別) ・iPhone 6 Plus 16GBモデル ¥79,800 (税別)

  • 日本が負けつつあるのはロボットだけではない。競争する土俵が変わってしまった。 - 竹内研究室の日記

    オバマ大統領が来日した際、日未来館で東大発のロボットを開発するベンチャー、シャフトの創業者たちと彼らの製品のロボットと会ったそうですね。 ロボットと言えば、日のお家芸。今でも産業用のロボットは非常に日企業が強いです。 その一方、二足歩行のようなヒューマノイドのロボットはおもちゃとしては面白いけど、なかなか産業として離陸することが難しい。 介護ロボットとして有望と言われていますが、実用化はまだ遠そうです。 産業が広がらないために、シャフトもなかなか日では資金を集められなかったと言われています。 結局、グーグルに買収された(してもらった)。 投資対象としてロボットを評価する時に、おそらく日のメーカーは、ハードウエアとしてロボット単体の商売を考えたのでしょう。 そうすると、最近のロボットは、高度なセンサを搭載し、AIなどを使って賢いアルゴリズムを実装して高機能化してきたと言っても、まだ

  • インテルのSDカード型コンピュータに見る、「やればできる」と「実際にやってみる」ことの違い。 - 竹内研究室の日記

    CESで話題になっていた、インテルのSDカード型コンピュータ。 たくさん報道されていますが、例えばPC Watchの記事に内部構造が詳しく掲載されています。 「IntelのSDカード型コンピュータ「Edison」の詳細が判明」 さて、私は同業者、というかインテルよりもずっと前に東芝でSDカードの開発にも関わっていました。 SDカードには実は記憶部のフラッシュメモリだけでなく、メモリを制御するコントローラー(システムLSI:SoCの一種)が搭載されています。 また、無線通信のモジュールもコントローラーのオンチップに作ることは可能ですから、今でも技術的にはSDカードはインテルが示したオンチップコンピュータのようなものなのです。 インテルの試作品では基板上にパッケージ品のSoCとフラッシュメモリを横に並べて実装してますが、SDカードはもっと進んでいて、ベアチップをカード内に3次元に実装している。

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