【3月21日 AFP】地球を周回する人工衛星の急増による光害が「自然に地球規模で前例のない脅威をもたらしている」と警鐘を鳴らす論文が20日、英科学誌ネイチャー・アストロノミー(Nature Astronomy)に掲載された。 米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)がインターネット通信衛星「スターリンク(Starlink)」の衛星群を初めて打ち上げた2019年以降、地球低軌道を回る衛星の数は倍増している。 低軌道に衛星が新たに投入されると、地球を周回している物体に衝突し、宇宙ごみ(スペースデブリ)が発生する危険が高まる。衝突の連鎖反応でさらに細かい宇宙ごみが生まれ、地球に光を反射する宇宙ごみの雲はさらに拡大する。 研究チームは、夜空が明るくなることで天文台の活動が被る影響を科学・財政面から調査した。このような調査は初めてだという。 その結果、現在チリに建設中の「ベラ・ルービン天文台(Ver