中国の王毅(ワンイー)外相は8日、訪中しているシュタインマイヤー独外相と共同会見し、日本で開かれる主要7カ国(G7)外相・首脳会議で、南シナ海問題を念頭に「領土主権の争いの問題を採り上げるべきではない」との立場を表明した。 王氏は、今月のG7外相会合と5月末の同首脳会議について「世界各国が経済や発展など普遍的な課題を議論するために集まる」と指摘。「一部の国が政治目的から、歴史問題さらには領土主権の争いを会議に持ち込めば、問題の解決に不利なだけでなく、地域の安定にも影響を及ぼす」と強調し、「採り上げるべきではない」と訴えた。 日本や米国がG7会合で中国の南シナ海における行動を議題にする動きがあることから、王氏はメンバー国であるドイツの外相を前に牽制(けんせい)した格好だ。 王氏はさらに南シナ海で「航行… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会