「ワーイ、モバイル!」、「UQモバイル、だぞっ」。テレビCMも盛んに放映されているソフトバンクの格安スマートフォンブランドのワイモバイルと、KDDIの子会社UQコミュニケーションズの格安スマホブランドのUQモバイル。両ブランドはソフトバンクとKDDIの「サブブランド」と呼ばれ、NTTドコモなどの回線を借りて格安スマホ事業を運営する仮想移動体通信事業者(MVNO)とは別格の知名度を誇り、契約者数も増え続けている。しかし、他のMVNOや有識者からは、「携帯大手の資本力を武器にほかのMVNOを邪魔している」などの批判も受ける。総務省は、国策の格安スマホ市場の牽引(けんいん)役をつぶすことにもなりかねないことから、サブブランドへの対応に頭を悩ませているようだ。 KDDIは今年2月に発表した平成28年4〜12月期決算から、auブランドの契約者数と、サブブランドのUQなど傘下のMVNOの契約数を合わせ