中期ビザンツ国家の最重要制度であるテマ制についての本格的研究書.テマ軍団が度重なる反乱を通じてコンスタンティノープル中央政権のあり方に深く関与していたという独自の仮説を,緻密な史料分析により論証するとともにテマ制の起源も再考し,暗黒時代とされる当時のビザンツ帝国の政治の実情を明らかにする.国際学会においてもテマ反乱からビザンツ政治史を扱う研究は皆無で,中期ビザンツ史研究に新たな視点を投じる. 序章 一 問題提起 (1)タクティコンに見るテマ将軍の優越 (2)軍民両権の統合 (3)簒奪と軍事反乱 二 時代設定 三 研究史と考察対象 (1)オストロゴルスキーとテマ起源論争 (2)日本における研究 (3)テマをめぐる研究のその後 (4)七世紀以前の軍事不安とテマ反乱の違い 四 史料と考察手法 (1)「テマ」という用語の使用をめぐって (2)史料について (3)史料解釈や記述についての態度 五 本
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