『機動戦士ガンダム』の放送期間は、10ヶ月で全43話と変則的なものでした。「ちゃぶ台返し」で振り回された制作現場の悲哀とは。 『機動戦士ガンダム』にお詳しい方はすでにご存じかとかと思いますが、その放送期間は10ヶ月で全43話。当時は1年12ヶ月、もしくは半年6ヶ月の番組が多かったなか、それは何故かについて世間では「視聴率が悪いので打ちきりになったから」と言われているようです。確かにそれは正しいのです。 でも実はそれほど単純なものでも無かった……という裏事情をご紹介しておきましょう。 現在ではさまざまな発信方法が可能にもなり、変則的な話数で制作されることも珍しくなくなったTVアニメーションですが、この『ガンダム』などが作られていた時代は、週刊TV番組の放送期間には一種の「通例」のようなものがありました。それが、「3ヶ月13本1(ワン)クール」という単位でした。 ひと月は4週と5週があるので、
![『ガンダム』「中途半端」な全43話のナゾ 「大人の都合」に振り回された制作現場 | マグミクス](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/aa4152c258033c661eab5ae70227caebdf78d81c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fmagmix.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2023%2F04%2F230419-fgundam-00.jpg)