国際柔道連盟(IJF)が、手で下半身を攻める技について、国際試合のルールで「禁止技」とする方向で検討を進めていることが19日、分かった。相手の片足を取って体を後方に押し倒す「朽ち木倒し」など、最大で4つの技が対象となる可能性がある。タックルの連発など変則の技が排除されれば、「JUDO」が日本のスタイルに近づくと見られる。 IJF理事を兼ねる上村春樹・全日本柔道連盟会長が明らかにした。ほかに“禁じ手”の検討対象となるのは、「もろ手刈り」「肩車」「すくい投げ」。 IJFは今年1月から、立った姿勢でズボンを握る行為に「指導」の反則を与える改正ルールを施行。しかし、国際審判員の間で徹底されておらず、タックルの連発などが横行している。欧州系のIJF理事の間には「レスリングと変わらないではないか」と危ぶむ意見が根強く、足を取る行為に厳しい措置を求める案が出たという。 20日にオランダ・ロッテルダムで開