ホッキョクグマの共食いは珍しいことではないかもしれないが、人間がその現場に遭遇することはめったにない。ここまではっきりとビデオに収められたのは、おそらく初めて。(閲覧注意:残酷な映像を含みます) オスのホッキョクグマが子グマを食べてしまうという、残酷な一面をとらえた映像が公開された。 ホッキョクグマの共食い行動は、北極地方の先住民の間では以前から知られており、1980年代から研究が行われている。主食であるアザラシが海に出てしまって捕獲しにくくなる夏の終わりから秋にかけて、ホッキョクグマは子グマを捕食対象にすると考えられている。(参考記事:「環境汚染でホッキョクグマのペニス折れやすく」) 「子グマ以外ほとんど食べるものがなくなってしまうのです」と、カナダのアルバータ大学およびカナダ環境省所属の生物学者イアン・スターリング氏は言う。「実際の現場を映像に収めた例はめったにないのですが、共食い自体