ウィンブルドン選手権で、テニス史上最長となる計11時間5分の死闘を制したのはビッグサーバーのイスナーだった。「なんて説明していいのか。互いにサーブが良かった。とても疲れた」。何度も神に祈りながら、勝利の瞬間はコートに倒れ込んだ。「マユと2人で、この偉業を生涯分かち合いたい」。とはいえ、疲労は隠せず、25日に4日連続となるシングルス2回戦に臨んだが、1時間14分でストレート負けした。 マユは敗れて、しばし放心状態だった。「勝ちたい一心だった。この試合は決して忘れない。観戦してくれたファンも、同じ思いであってくれたらと思う」。ただ、敗戦に打ちひしがれる間もなく、1試合を置いた後、死闘を演じた18番コートで再び男子ダブルス1回戦に出場。またも、第1セット、6―7で日没サスペンデッドになった。「再び18番コートに戻って、今度こそ勝ちたい」(藤島真人)