偉大なカピターノ(=主将)だったMFハビエル・サネッティが、'13-'14年シーズンの終了をもって、ついにスパイクを脱いだ。 インテル一筋19年、不屈の精神と鋼の肉体を誇ったサネッティは、クラブ史上最多となる通算858試合出場の金字塔を打ち建て、スクデット5連覇やCL、クラブW杯を含む国内外16個のタイトルを獲得した。 その未来永劫と思われていたサネッティのキャリアに、ピリオドが打たれた。インテルの一時代が終わったのだ。 鋼鉄の男が「潮時だ」と悟ったのは、左脚アキレス腱断裂の大怪我から復帰した昨年11月のリボルノ戦の夜だった。 サネッティはリハビリの間に40歳になっていた。 「大きな目標だった復帰を果たしたことで、けじめがついた。“後進に道を譲る時がきた”と、自分を含む全員が心の中で理解した。辞めようと決めたのはよかったが、それから自分のコンディションがどんどん良くなっていくのには困ったよ