愛媛県にある伊方原子力発電所で重大なトラブルが相次いでいることを受けて、四国電力は、今月、広島高等裁判所が出した3号機の運転を認めない仮処分の決定について、異議の申し立てを当面見送る異例の対応を取ることを明らかにしました。異議を申し立てる方針自体は変わらないとしていますが、伊方原発3号機は運転できない状態が長期化する可能性が出てきました。 伊方原発3号機をめぐっては山口県の住民が運転しないよう求める仮処分を申し立て、今月17日に広島高等裁判所が地震や火山の噴火によって住民の生命や身体に具体的な危険があるとして運転を認めない決定を出しました。決定の効力は山口地裁岩国支部で審理されている正式な裁判の判決が出るまでの間ですが、伊方原発3号機は定期検査が終了することし春以降も運転できない状態になりました。 四国電力は当初、速やかに異議を申し立てる方針でしたが、伊方原発で作業中にすべての電源を一時喪