兵庫県知事選への不出馬を表明する中川暢三氏=10月29日午後、神戸市中央区の兵庫県庁 (小林宏之撮影) 兵庫県の斎藤元彦前知事(46)の失職に伴う県知事選(31日告示、11月17日投開票)を巡り、無所属で立候補する考えを示していた同県加西市の元市長、中川暢三氏(68)が29日、不出馬の意向を表明した。県庁で記者会見を開き、「選挙の構図をシンプルにし、斎藤さんだけには当選してほしくないという思いで、断腸の思いで立候補を辞退する」と述べた。 中川氏は会見で、知事選への出馬を表明している同県尼崎市の前市長、稲村和美氏(51)に言及。「斎藤氏と稲村氏の二者択一の構図になりつつあり、SNS上で非難の応酬も繰り返されている。県民の分断が深まるばかり」と話した。 中川氏は加西市出身で、平成17~23年に同市長を務めた。その後、29年と令和3年の兵庫県知事選に立候補し、落選した。 また、すでに出馬表明して