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観客の視線を一身に浴び、H形ポールめがけて楕円形(だえんけい)のボールを蹴り込む。得点に直結する重責のポジションがキッカーだ。ワールドカップ(W杯)で日本の得点源となるラグビーの五郎丸歩(ごろうまるあゆむ、ヤマハ発動機)と、アメリカンフットボール・Xリーグの富士通で連続日本一を狙う西村豪哲(ひでてつ)。同じ29歳の「キック職人」が語り合った。 五郎丸 キックを蹴る時は他の14人が体を張って得てくれたチャンス。それを蹴れるという責任、今では代表でやっているので、国を勝利に導く重要な道具だと思っていますね。 西村 アメフットも同じ。このキックでチームの勝敗が決まる、という緊張感の中でプレーできるのがキッカーの醍醐味(だいごみ)。 ◇ ラグビーとアメフット、ボールの大きさは、ラグビーの方が大きくて重い。 西村 ラグビーは難しいと思う。自分がトライを決めたり、試合中にどこかを痛めたりした中で蹴らな
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