酪農が盛んな北海道で、多くの酪農家を悩ませてきた、牛の“ふん尿”。このやっかいものがいま、新たなエネルギー源として地域で注目を集めています。ふん尿から次世代のエネルギー、「水素」や「メタノール」を取り出し、活用しようという動きが広がっているのです。牛のふん尿、もしかしたら“宝の山”になるかも知れません。(帯広放送局記者 前嶋紗月 北見放送局記者 五十嵐菜希) 北海道 十勝地方の鹿追町の中心部近くにある、一見するとガソリンスタンドのような設備。ここでは、燃料電池車向けの水素の供給を行っています。 ことし4月から一般向けの利用が始まり、専用サイトで予約すれば、誰でも購入することができます。 実は、この水素。もとになっているのは、牛などが出す“ふん尿”です。