肉は美し 作者:アグスティナ・バステリカ河出書房新社Amazonこの『肉は美し』はブエノスアイレス生まれの著者による、人肉食が合法化された世界を描き出すディストピアSFホラー長篇だ。2017年に刊行された本作は、ショッキングな設定ながらも全世界100万部を突破しており、かなりの話題作といえる 人肉食が合法化されているということは、食用の人間を育てる場所もあれば、育て上げた人間を屠殺する人間もいるわけで、どのように食用人間が管理・運用・繁殖させられているのか、人々はどのような感想をもらしながら人の肉を食うのか、人肉食産業に関わるものはどのような思いや葛藤を抱えながらその仕事を行っているのか。そうした細々とした部分が、これでもかというほどに描きこまれていく。 今年読んだ中でもぶっちぎりレベルで胸糞が悪い小説といえる。村田沙耶香『世界99』も相当な胸糞小説だったので、現状は同率一位といったところ

