その名前を告げるヤフオクドームの場内アナウンスに耳を疑った。 背番号18が3点ビハインドの5回表のマウンドに向かって行くのを見て、目を疑った。 9月21日のファイターズ戦。0-3とホークス劣勢の展開で5回表の守備を迎える場面だった。 試合前の時点でホークスは、首位ライオンズを2ゲーム差で追いかけていた。残り試合はホークスが6つでライオンズが5つ。直接対決はなく、ライオンズには優勝マジック4が点灯していた。 絶対に負けられない戦い。そんなこと、誰もが百も承知である。 一戦必勝。この数日間、工藤公康監督の口から何度その言葉が発せられただろうか。 だからこそビハインドの展開だとしても、このところ先発で好投を続けていた武田翔太を敢えてリリーフで注ぎ込んだ。いわゆる必死の継投だと思えば、特に不思議ではないかもしれない。 4日前に受けた右肘の検査。 しかし、事情が違った。 当初、ローテーションの通りな
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