エマニュエル・マクロン候補(左)とマリーヌ・ルペン候補(右、2017年4月23日作成)。(c)AFP/Joël SAGET AND Eric Feferberg 【5月6日 AFP】フランス大統領選決選投票で対決する2人の候補の違いが最もはっきり表れているのは、おそらく外交政策だろう。中道のエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)氏は国際社会との緊密な関係を求めるのに対し、極右のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)氏はフランス第一主義を唱えるナショナリズムの旗手だ。 7日の決選投票の結果次第で、フランスと世界との関係がどう変わり得るのか見てみると──。 ■欧州連合(EU) EUにおけるフランスの未来は、大統領選の争点の中心だった。 ルペン氏の欧州蔑視には根深いものがある。彼女はEUが「死ぬだろう」と予測し、フランスのEU離脱「フレグジット」の是非を問う国民投票を実