静岡県内の2015年産荒茶の生産量は前年比4%減の3万1800トンで、過去最少を更新したことが、農林水産省の統計でわかった。国内消費など需要の減少から価格が低迷し、減産を招く悪循環に歯止めがかからないことが要因。全国生産量も推計で5%減の7万9500トンにとどまり、1965年以来50年ぶりに8万トンを割り込んだ。 荒茶は製品に仕上がる前の乾燥茶葉のこと。農水省によると、県産荒茶の内訳は「一番茶」1万2600トン▽「二番茶」8220トン▽「三番茶」896トン▽「四番茶」215トン▽「冬秋番茶」9830トン。単価も最も高い一番茶は1%の増産だったが、次に量が多い二番茶が17%減と低迷したことが響いた。 静岡、鹿児島、三重、京都など主要12府県の生産量も7万6400トンと、前年より5%減った。静岡県に次ぐ鹿児島県は、8%減の2万2700トン。宮崎県は6%減の3620トン、福岡県は11%減の194