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ブックマーク / courrier.jp (75)

  • 米紙が紹介する「東京の老舗居酒屋」の魅力 それは都市の“本来の姿”を映しだす場所 | 日本酒のみの名店、安くてウマい大衆居酒屋…

    米国人ジャーナリストの筆者が、20年以上前に出版されたガイドブックを頼りに、東京の伝統的な飲文化を体現する居酒屋や寿司店へ向かう。そこには、彼の愛する芸術や文学作品に描かれたままの東京の姿があった──。 2022年12月、私は3年ぶりに東京にやってきた。この驚くべき大都市で、まず最初にどこで事と酒を楽しむべきだろうか? 答えは決まっている。1948年以来、変わらぬ木造の建物で営まれている、ひっそりとした佇まいの居酒屋、伊勢藤(いせとう)だ。 神楽坂の細い路地を歩き、入り口の引き戸を開ける。店主が少し待つようにとこちらに声をかけ、カウンター席の一角を片付けた。連れのいない4人の先客が、物思いにふけるようにしっぽりとカウンター席で酒を飲んでいる。隣接する畳敷きの小上がりからは、2組のカップルが小声でおしゃべりする声が聞こえる。 魚を塩水に漬けて発酵させた「くさや」が焼かれ、恐ろしい臭いを店

    米紙が紹介する「東京の老舗居酒屋」の魅力 それは都市の“本来の姿”を映しだす場所 | 日本酒のみの名店、安くてウマい大衆居酒屋…
  • 英紙の分析「日本企業が『ランサムウェア集団』の猛攻撃に簡単に屈していない理由」 | サイバー防衛のやり方も日本独特?

    データの復元と引き換えに身代金の支払いを要求するランサムウェアによる被害が世界中で急増している。日企業も攻撃に遭っており、警察庁に報告された2022年の被害数は計230件と、前年比で57.5%も増えた。しかし英紙「フィナンシャル・タイムズ」は、日企業によるその対策は独特で、犯罪集団に簡単には屈していないと報じている。 甘すぎる日人のセキュリティ意識 毎年4月、日で大学を卒業したばかりの若者は社会人になり、会社のITネットワークに初めてログインする。それに合わせ、政府は強力なパスワードを作るように促すキャンペーンを実施している。 2022年、国際的なサイバーセキュリティグループの「ノルドパス」は、世界30ヵ国で頻繁に使われるパスワードについて調査した。それによると、日人に好まれるパスワードは依然として「123456」であることがわかった。それでは平均1秒以内にハッキングされてしまう

    英紙の分析「日本企業が『ランサムウェア集団』の猛攻撃に簡単に屈していない理由」 | サイバー防衛のやり方も日本独特?
  • 「信じられないほど便利」… 日本の「軽トラ」が米国でカルト的な人気を誇る理由 | 見過ごされていたニッチな市場に合致

    の自動車メーカーが世界のEV市場で苦戦を強いられる一方、米国では中古の「軽トラ」ファンが増えているという。その人気の秘密は、米国車や新車が取りこぼしているニッチなニーズを満たしているところにあると、英経済誌が報じている。 ノースカロライナ州ローリー郊外で農業を営むジェイク・モーガンは、数年前、自分が所有する土地を移動するための車両がほしくなった。 当初は、サイド・バイ・サイドと呼ばれるオフロード車両の購入を検討していた。だがある日、米農機具メーカー「ジョンディア」の車両の製品レビューを見ているときに、次のような気になるコメントを見つけた。 「軽トラを買えばいいのに」 「信じられないほど便利」 「軽トラ」とは、四輪の小さなピックアップ・トラックのことで、主に日で製造される。日では、小型車にかかる税金のほうが大型車よりも安いため、その利点を生かした車両だ。 軽トラについて調べはじめたモ

    「信じられないほど便利」… 日本の「軽トラ」が米国でカルト的な人気を誇る理由 | 見過ごされていたニッチな市場に合致
  • 妥協だらけの「ヘッドセット端末」で賭けにでるアップルの内情 | 複合現実デバイスを近々、発表予定

    クーリエ・ジャポンのプレミアム会員になると、「ウォール・ストリート・ジャーナル」のサイトの記事(日・英・中 3言語)もご覧いただけます。詳しくはこちら。 アップルは近く、おそらく最も実験的で、かつ従来の慣例に背く新製品を発表する。仮想世界と現実世界が交錯する「ミックスリアリティー(MR=複合現実)」と呼ばれるヘッドセット型端末で、スキーのゴーグルのような形をしており、バッテリーパックが別についてくるという。内情に詳しい関係筋が明らかにした。 アップルの新製品はこれまで業界の絶対基準となってきたが、今回の投入計画は、新製品に関するアップルの伝統やルールの多くを破るものだ。他のアップル製品とは異なり、今回のヘッドセット端末はなお実験段階に近い。 発売からすぐに消費者の心をわしづかみにしたウエアラブル端末「Apple Watch(アップルウオッチ)」やスマートフォン「iPhone(アイフォーン)

    妥協だらけの「ヘッドセット端末」で賭けにでるアップルの内情 | 複合現実デバイスを近々、発表予定
  • “iPodの父”が明かす「ジョブズから学んだ話術を、私は起業後もこう活用している」 | 優れたアナロジーは、難解な機能を消費者に一瞬にして理解させる

    すべては“why”から始まる なぜこれが存在する必要があるのか? なぜ重要なのか? なぜ人々は必要とするようになるのか? なぜ人々はこれを好むようになるのか? こうした“why”の答えを見つけるためには、いま自分が解こうとしている問題の核心、すなわち顧客が日常的に直面している質的な問題を理解しなければならない。 そして、たとえ“why”ではなく“what”(何か)──製品の機能、イノベーション、すべての顧客が抱える問題への答え──に取り組んでいる最中だったとしても、“why”から離れてはいけない。というのも、物事に取り組む期間が長くなればなるほど、“what”が支配的になるものだからだ。 一方の“why”はあまりに当たり前なこと、直観として理解できるもの、あなたのなすことすべての一部となってしまい、結果としてそれを改めて表現することが必要なくなってしまう。それがどれくらい重要なものであっ

    “iPodの父”が明かす「ジョブズから学んだ話術を、私は起業後もこう活用している」 | 優れたアナロジーは、難解な機能を消費者に一瞬にして理解させる
  • 最新研究でわかった「子育てで最も重要な時期は10〜12歳まで」 | 思春期で子どもが荒れる前に、子どもと良好な関係を築きましょう

    親にとって、思春期を迎えたティーンエイジャーの子どもはとても扱いにくい存在だ。それまでずっと子どもにとって自分は「理性の声」だったはずが、ある日突然、仲間やソーシャルメディア、そして子ども人の変化によって、自分の権威に疑問が突きつけられるように感じてしまう。 だがありがたいことに、10〜12歳までの子どもたちは、まだ友達よりも親から影響を受けやすいことがわかっている。つまり10〜12歳までの「プレティーン」期は、子どもが思春期を迎える前に子育てを確立するのに理想的なタイミングだといえる。 私たちは最近の調査をもとに、オーストラリア・ビクトリア州在住の2600人の親の考え方やニーズ、行動を検証した。これは、同州政府の助成により、今日(こんにち)の子育てのあり方を理解するために3年に一度おこなっている調査の一部である。 そこから浮かび上がるのは、幼い子どもの親に比べて、育児に自信が持てないテ

    最新研究でわかった「子育てで最も重要な時期は10〜12歳まで」 | 思春期で子どもが荒れる前に、子どもと良好な関係を築きましょう
  • 仏紙の評価 「黒田総裁の金融バズーカは日本を眠りからさますことがなかった」 | 寛大すぎる金融政策はどこに向かうのか

    非常に「気前のいい政策」 日出づる国は、(年金支給年齢引き上げに抗議活動が起きるフランスと異なり)定年後も働けるなら働き続けてリタイアを遅らせるのがまったく苦にならない国柄であるようだ。 日銀総裁の黒田東彦が3月10日、任期最後の金融政策決定会合を開いた。78歳の黒田の後任は、「若い」71歳だ。同日、国会で次期総裁就任が正式に承認された植田和男のことである。 黒田日銀時代を評価するなら、それは功罪相半ばするものだった。積極的に動いたのは間違いない。ただ、2013年に安倍晋三首相から金融「バズーカ」を手渡され、眠れる森の美しい日経済も目をさますという触れ込みだったが、結局、日経済を眠りからさますことはかなわなかった。 安倍首相は当時、停滞とデフレで麻痺する日経済と、まったなしで進む人口の高齢化に対処しようと次々に規格外の経済活性化計画を打ち出した。そのとき生じる国の膨大な借金の大半を買

    仏紙の評価 「黒田総裁の金融バズーカは日本を眠りからさますことがなかった」 | 寛大すぎる金融政策はどこに向かうのか
  • ハーバード大の幸福研究者が教える「幸せな人生を送るための習慣」 | 大切な人たちと好きなことに打ち込もう

    世界で最も長く続けられてきた幸福研究が、あるとき意外な可能性を示唆した。良好な人間関係を築いている人は、健康な状態を維持できるという。1980年代当時、研究者はこの結果に半信半疑だった。 ハーバード大学成人発達研究所の責任者、ロバート・ウォルディンガー博士(72)は言う。 「心と体はもちろんつながっています。しかし人間関係が良好だと、なぜ冠動脈疾患や関節炎を発症しにくくなるのでしょう? 人間関係が生理機能に影響を与えるなんてことが果たしてあるのかと、かつては疑問に思われていました」 成人発達研究所は、幸福に関する大規模な調査研究を85年も続ける。その後、他の研究でも同様の結果が示されるようになり、この発見の重要性が認知された。 ウォルディンガーは、マーク・シュルツ博士と共同執筆した新著『グッドライフ:世界最長の幸福実験でわかったこと』(未邦訳)でも、人間関係とその改善法に焦点を当てている。

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  • ついに米国で「日本酒ブーム」到来─現地で酒蔵のオープンが相次ぐほどの人気の理由は? | 需要が爆発的に増加、収まらないその勢い

    米国では何年も前から、「次に流行るアルコールは日酒だ」と言われてはきたものの、実際に人気が出たのは他の酒ばかりだった。だがここに来て、ついに「飛躍の兆し」が見えはじめたという──米紙「ニューヨーク・タイムズ」が、現地の状況を取材した。 自宅で日酒を造ってみたら 加藤忍は若い頃、東京で初めて日酒を飲んだ。雑味があり刺激が強くて、とても好きにはなれなかった。しかし、年上の同僚から「それは質の悪い安酒を飲んだからだよ」と言われ、上質な日酒を知っていくうちに、彼はだんだんとそれが好きになっていった。 2004年、メリーランド大学でビジネスを学ぶために渡米した加藤は、自身が初めて口にしたような質の悪い酒しか買う余裕がなかった。そこで彼は、いっそ自分で醸造してみようと思い立った。自宅のキッチンで米を蒸し、それを発酵させた。驚いたことに出来栄えは上々で、友人たちにも好評だった。 その後、日産自動

    ついに米国で「日本酒ブーム」到来─現地で酒蔵のオープンが相次ぐほどの人気の理由は? | 需要が爆発的に増加、収まらないその勢い
  • 心理学者ハワード・ガードナー「小学校の低学年と最初の職場は、美徳を身につけるうえで最も重要だ」 | アリストテレスの時代からわかっていること

    ハウイーが地元の教師やラビに勧められてニュージャージー州のスティーブンス工科大学(SIT)が実施するテストを受けたのは13歳のとき。テストは、性格、職業上の技能、願望などに関するものだった。彼の知能は高そうに思われたため、両親はそのレベルを知りたかったのだ。だが、ハウイーに突出した「事務能力がある」とSITの臨床医長に告げられるとは、誰も予想していなかった。 「どうやら私が得意とし、とりわけ上手くこなしたのは、当時も今も私が“機械的”とみなす作業だったようだ」と、ハウイーことハワード・ガードナー教授(79)は記している。ちなみにこのテストは、「訓練されたサルやハトにもできるような」ごく基的なパターンを識別する設問からなっていた。 自己を肯定するためか、それとも事務の仕事に就く将来を避けるためか、ガードナーは心理学を学ぶことにした。そしてその後、まさに子供と大人の認知能力について研究するよ

    心理学者ハワード・ガードナー「小学校の低学年と最初の職場は、美徳を身につけるうえで最も重要だ」 | アリストテレスの時代からわかっていること
  • 「サウナ」は本当に体にいいのか——科学はこう評価する | 健康効果を求めるニューヨーカーにも人気

    空前のサウナブームは、米国でも広がりを見せている。ストレス改善からデトックス、ダイエットに至るまでさまざまな効能が期待されているが、実際のところはどうなのか? 米紙「ニューヨーク・タイムズ」が複数の医師に聞いた。 近頃、ニューヨークのイーストビレッジにあるロシアサウナ店「ロシアン・アンド・ターキッシュ・バス」の120個のロッカーは、週末や祝日になると早々に埋まってしまう。今年の元旦には、5つあるサウナとスチームルームすべてが20〜30代くらいの汗だくの若者でごった返し、190度の高熱のなかで、代わる代わるバケツの水を頭からかぶっていた。 パンデミックが一段落した今、131年の歴史を持つこのサウナは再びブームの時を迎えている。2022年の営業利益は最盛期の2010年代から20%増になったと、経営者のドミトリ・シャピロは話す。 また、ウィリアムズバーグにあるスパ「バスハウス」は、担当者による

    「サウナ」は本当に体にいいのか——科学はこう評価する | 健康効果を求めるニューヨーカーにも人気
  • 米国で「リベラルアーツ大学の死」が始まった 英文学も歴史学も資本主義に抗えず | 80校以上が閉鎖または合併の憂き目に

    米国でリベラルアーツ大学の衰退が著しい。 つい最近も2月にバージニア州のメリーマウント大学が、英文学や歴史学、哲学、社会学などの専攻をなくすことを決めた。全部で10の専攻が削減されたが、そのほとんどがリベラルアーツだ。 これらの学問は人気がなく、専攻する学生が少ないからだという。講義科目としては残るが、専攻したりその学位を取得したりすることはもうできなくなる。 メリーマウント大学だけではない。 高等教育について報じるメディア「ハイアー・エド・ドライブ」の調べによれば、米国では2016年以降、87校ものリベラルアーツカレッジが閉鎖、あるいは近くの大きな大学に合併された。 死に絶える要因は二つある

    米国で「リベラルアーツ大学の死」が始まった 英文学も歴史学も資本主義に抗えず | 80校以上が閉鎖または合併の憂き目に
  • 子供たちがアルゴリズムを“批判する力”を養う米国の「AIリテラシー教育」の現場を訪ねて | MIT研究者も推奨

    精度の高い文章を自動生成できるチャットボット「ChatGPT」の誕生は、新しいイノベーションへの期待感だけでなく、急速に成長するAIへの不安ももたらした。そんななか米国では、AIとの共存を避けられない次世代のために、アルゴリズムを理解し、批判的に評価する力を身に着けるための教育が始まっている。 マリサ・シューマンは、その日いつもと同じように午前の授業を始めた。彼女は、米ニューヨークのブロンクス地区にある中高一貫の公立女子高「ヤング・ウーマン・リーダーシップ・スクール(YWLS)」で、コンピュータ・サイエンスの教師を務める。 11時半になると、エネルギーに満ちあふれた高校生たちが教室に入って来た。着席し、ノートパソコンを取り出すと、生徒たちは教室前方にある電子ホワイトボードに目を向ける。そこには、授業のテーマであるウェアラブル機器に関する質問が映し出されていた。 教師歴10年のシューマンが、

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  • オランダの若き天才数学者が考える「子供たちが“算数嫌い”になってしまう本当の理由」 | 難問を解くより「重要で効果的な勉強法」とは

    オランダ・デルフト工科大学のステファン・ボイスマン准教授(27)は言う。 「数学を書いていると話すと、『数学なんてみんな嫌いなのに、なぜそんなを書くんですか?』とよく聞かれます。かく言う私も、高校時代はもちろん大学でもグラフや公式が大嫌いでした。なぜこんなものが必要なのかと、自問自答したものです」 ワッツアップで使われている数学について説明する、ステファン・ボイスマン。15歳でオランダのライデン大学に入学し、天文学、コンピュータサイエンス、数学、哲学などを学ぶ。20歳のときにスウェーデンのストックホルム大学で博士号を取得

    オランダの若き天才数学者が考える「子供たちが“算数嫌い”になってしまう本当の理由」 | 難問を解くより「重要で効果的な勉強法」とは
  • 「子供を名門大学に入れるために、遺伝子編集をしたいですか?」 米国の調査が驚きの結果に | 倫理的な枠組みの議論が急務

    もしも子供を持つ際に、胚を自由に選別できるとしたら、あるいは、遺伝子を自由に編集できるとしたら、あなたはそれをやりたいと思うだろうか? それも、遺伝性の障害や疾患を避けるという目的のみならず、子供の才能や能力を高める目的でできるとしたら──。 米国科学振興協会が発行する雑誌「サイエンス」に最近掲載された調査の結果では、こうした技術を利用することに対する抵抗感が、米国人の間で減りつつあることが示唆された。 「優秀」な胚を選別 米メディア「ファスト・カンパニー」によると、この調査は来、多遺伝子性形質の着​​床前診断(PGT-P)技術に対して一般の人々がどのような意見を持っているかを測ることに焦点が当てられている。この技術を用いて体外受精の胚を選別できるようにするサービスは現在、米国では遺伝性疾患のリスクを避けるという目的のみで提供されている。だが、複数の遺伝子からなる表現型の発現確率を予測で

    「子供を名門大学に入れるために、遺伝子編集をしたいですか?」 米国の調査が驚きの結果に | 倫理的な枠組みの議論が急務
  • 「現代の子育ては以前より大変になっている」ことが最新調査で明らかに | より多くの時間とお金を子供に費やす親たち

    仕事を持つ傍ら、以前の世代の親よりも子供との時間を持とうとする現代の母親は強いプレッシャーを感じている。そして実際に、子育ては昔よりも大変な仕事になっているというのだ。 米国の親たちは、育児が予想よりもはるかに大変だと感じている。これは、「ピュー研究所」による最近の大規模な調査で明らかになった。そして、彼らがただそう感じているだけでなく、実際に子育ては昔よりもきつい仕事になっていることが、さまざまな調査の結果でわかっている。 この米国人の親3757名を対象とした最近の調査によれば、18歳以下の子を持つ親の10人に8人が、育児に関わる時間の大半、あるいは全部を楽しくてやりがいがあるものと感じている。しかし、全体の3分の2は思っていたよりも大変だとも回答している。「思っていたよりずっと大変である」という回答もここに含まれているが、そう答えたのは母親の3分の1にのぼっている。 この結果は、ほかの

    「現代の子育ては以前より大変になっている」ことが最新調査で明らかに | より多くの時間とお金を子供に費やす親たち
  • 認知心理学者が懸念「社会悪を正すためにも、人の先天的な性格の研究を止めてはならない」 | 「身体と精神は別物である」という誤解

    性格、素質、才能は生得的なものである──そうした考え方が、差別や抑圧に利用されることは確かにある。そのような不正義に対する恐れから、最近では、先天的な心理的特性に関する研究そのものを抑制しようという動きも一部で見られる。 しかし、先天的な心理的特性を研究するイーリス・ベレントは、科学研究そのものを抑制しても社会悪がなくなるわけではないと考える。精神の先天的要素も、身体の先天的要素と同等に科学的に扱うべきだと論じるベレントは、なぜ人々が「精神」と聞くと身構えてしまうのかについても、鋭い分析をおこなっている。 子育てをしていると、人間の素質についていろいろと考えさせられることがある。何人かの子供がいる人は、子供たちひとりひとりの違いに早い段階で気づくかもしれない。私の息子は幼い頃、初めて音楽を聴いたとき、目を大きく見開いて真剣な眼差しになった。私の娘は幼い頃から、明らかに社交的な性格だった。生

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  • 米高校教師が吐露 「ChatGPTの登場で『作文課題』の時代は終わる」 | 「書く技術」は不要になるのか

    12年間「書くこと」を教えてきたが… 洗練された文章を生成するAIプログラム、オープンAIが開発したChatGPTの登場が、作文課題そのものの終わりを告げようとしているのかもしれない。 それどころか、文章を書くことが教育の要とされることも、知性の物差しとなることも、教授可能な技術であることも過去のものとなるのか。 ChatGPTとは、歴史にたとえるなら、印刷機や蒸気ドリル、電球が子供を産み、その子供が人類の知識と理解を集めたすべてのコーパスへのアクセス権を持っているようなものだ。私を含む多くの教師、教授、家庭教師、学校管理者の人生が今大きく変わろうとしている。 私は、サンフランシスコ・ベイエリアの小さな私立高校で人文系(文学、哲学、宗教、歴史)の授業を教えている。担当するクラスは、たいてい15名ほどの16〜18歳の生徒たちだ。 今学期は、幸運にもジェームズ・ボールドウィンやグロリア・アンサ

    米高校教師が吐露 「ChatGPTの登場で『作文課題』の時代は終わる」 | 「書く技術」は不要になるのか
  • 高性能チャットボット「ChatGPT」を支える“劣悪な労働搾取”を米誌がスクープ | 時給は最高2ドル。残虐な動画を検閲し続ける…

    トラウマを残した「労働搾取」 米「タイム」誌がテクノロジー業界の闇を暴き、大きな話題になっている。 問題となっているのは、高い文章生成能力が注目される、AI搭載チャットボットの「ChatGPT」。その生みの親であるAI企業「オープンAI」がパートナー企業を通じ、時給2ドル以下でケニア人労働者を雇っていたことがわかったのだ。 オープンAIはマイクロソフトから100億ドルの出資を受ける可能性が報じられるほど、いまもっとも注目されている企業だ。いったい何が起きているのか。 オープンAIが外注先として依頼していたのは、米サンフランシスコに拠点を置くサマ社。同社はケニアやウガンダ、インドの人材を雇い、グーグルやメタ、マイクロソフトなどの顧客向けに、有害なネット情報を選別する「データのラベリング作業」を実施していたという。 ケニア人の労働者たちは、データのラベリング作業の過程で、処刑や性的虐待など極め

    高性能チャットボット「ChatGPT」を支える“劣悪な労働搾取”を米誌がスクープ | 時給は最高2ドル。残虐な動画を検閲し続ける…
  • 言語学習アプリ「デュオリンゴ」はいかにして“勝ち組”になったのか | ユニークな創業者の経歴と事業のアプローチ

    創業者ルイス・フォン・アンの素顔 グアテマラで幼少期を過ごしたルイス・フォン・アンは、祖父母の経営するキャンディ工場によく顔を出していた。成長するにつれ、キャンディができあがるまでのプロセスに魅入られるようになっていった。「週末になれば工場に忍び込み、機械で遊んでいる、そんな少年でした」とフォン・アンは振り返る。「そして、今度は機械を分解し始めたのです」 ところがフォン・アン少年は機械を元に戻せなくなってしまい、とうとう工場を出入り禁止になってしまった。とはいえ彼はすでに、大切なことをいくつも学んでいた。そう、グミのクマの作り方だけでなく、安くて人気のある製品を作っている工場が赤字になってしまう理由も。「家族経営の機能不全について多くを学びました。どんなことをすれば企業がダメになってしまうのか、そのすべてを見たのです」とフォン・アンは語る。 フォン・アンは起業家になるつもりは決してなかった

    言語学習アプリ「デュオリンゴ」はいかにして“勝ち組”になったのか | ユニークな創業者の経歴と事業のアプローチ