ポッドキャスティングの受信ソフトにこのバナーのアドレスを登録すると、番組が更新された時に自動でダウンロードされ、より便利にお楽しみいただけます。詳しくはこちら。 以下の文は、「ネットは新聞を殺すのか」(共著、2003年NTT出版)の「おわりに」の原稿です。 おわりに 夜の9時を過ぎても若者の熱気でむんむんする渋谷のマクドナルドの2階。わたしの目の前には大畑滋生記者が座り、パソコンに向かって一心不乱に原稿を書いていた。おしゃべりに夢中になっている周りの華やかな雰囲気の中で、背広姿のわれわれ二人は明らかに場違いだった。 大畑記者は入社1年目。いわゆる「1年生記者」だ。やる気いっぱいはいいのだが単純なミスが目立ち、デスクに迷惑をかけることが何度かあった。そのためデスク連中からは「おおはた迷惑」という不名誉なあだ名までもらっていた。 マイクロソフトのビル・ゲイツ会長が渋谷で開いた記者会見に出席