愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る不正署名事件で、活動団体事務局長の田中孝博・元愛知県議(59)が、名古屋市内の広告関連会社が佐賀市内で実施したアルバイトによる大量の署名の書き写し作業について、自身が「依頼した」と本紙取材に明らかにした。公の場ではこれまで、一貫して否定か「答えられない」と話してきた。違法性の認識は「無かった」と説明したが、不自然さが目立つ。 田中氏は依頼した理由について「予定通り署名が集まっておらず、焦っていた」と語った。また、活動団体会長で美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が会員制交流サイト(SNS)などで署名集めの順調さを発信していたことなどから「恥をかかせるわけにはいかなかった」という。...
名古屋市長選で当選を決め、戦後の市政で初めて四期目を担う河村たかしさんは二十五日、本紙のインタビューで、予約電話がつながりにくいなど混乱が続く新型コロナウイルスワクチン接種について、医療機関の個別接種利用を市民に勧め、完了を急ぐ考えを示した。大村秀章知事に対するリコール(解職請求)運動を巡る批判の選挙戦への影響については「(訴えへの)反応はすごく良かった」と否定的な見方を示した。(聞き手・鈴木孝昌編集局長)
大村秀章愛知県知事のリコール活動団体会長で、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長は河村氏の当選について「まあ良かったです、とは思うが、義理で市長選が終わるまで我慢していた。リコールをしようと言い出したのは河村さんなのに、私が言い出したとうそをついたことは許せない。いざという時に逃げる人とは今日をもって友達をやめて、絶交します」と話した。
愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る不正署名事件で、リコール活動団体の事務局幹部だった山田豪(たけし)・常滑市議(52)が本紙の単独インタビューに「偽造署名に深く関与した」と認めた。「田中孝博事務局長の指示で昨年十月末〜十一月上旬、名古屋市内で同一筆跡の大量の署名簿に自ら指印を押した」と明らかにした。山田氏は十五日、一連の問題の責任を取って議員辞職した。 リコール活動団体の事務局関係者が不正への関与を認めたのは初めて。山田氏は田中事務局長らとともに運動の中心的な役割を担い、活動方針の決定に関わったり、街頭演説で署名を呼び掛けたりしていた。地方自治法違反(署名偽造)の疑いで捜査している愛知県警から任意で事情聴取を受けている。 山田氏は「偽造署名に深く関与したことを自覚し、反省している。私自身がやったことを全て世間にさらして、真相究明に向き合いたい。県民のリコール活動を台無しに
名古屋市長選を巡り、共産党県委員会などでつくる「革新市政の会」は十七日、前回市長選に出馬した元副市長の岩城正光(まさてる)弁護士(66)への出馬要請を取りやめることを明らかにした。...
四月十一日告示の名古屋市長選に向けた候補擁立を進めている市議会自民党市議団が、元議長の横井利明市議(59)を擁立する方向で調整していることが、複数の関係者への取材で分かった。市議団幹部は十二日夜「能力、経験ともに市長にふさわしい」と述べた。横井市議は「決まったことは何もない」と話した。 告示まで一カ月を切る中、河村たかし市長(72)と対立する市議会最大会派・自民が具体的な候補擁立へと動きだしたことで、選挙戦の焦点は、河村市長の四期目に向けた去就に絞られる形となった。
四月十一日告示の名古屋市長選で、市議会自民党市議団が、団の中から候補を擁立する方針を固めたことが、複数の関係者の話で分かった。現職の河村たかし市長(72)は四期目に向けた態度を表明していないが、不正署名問題が発覚した大村秀章・愛知県知事のリコール(解職請求)運動を支援し責任を問われている。議員団は候補選定を急ぎ、選挙戦で河村市長の責任や市政運営のあり方を争点とする構え。告示まで一カ月と迫る中、選挙戦の構図が見え始めた。 自民はこれまで民主、公明両市議団と連携し、河村市長の四期目出馬を見据えて候補者選びを進めてきた。しかし昨年末には有力視された中央官僚の擁立が頓挫。その後国会議員や民間人などの名前も挙がったが、擁立に至らなかった。 一方、大村知事リコール運動で八割を超える無効署名が含まれることが県選管の調査で判明。本紙報道で、アルバイト動員による不正署名が行われていた問題が発覚した。運動を積
名古屋市長選告示まで十一日であと一カ月。四期目への去就を明らかにしていない河村たかし市長は、自ら支援した大村秀章知事リコール運動で不正問題が噴出したことから、市議会で批判にさらされている。しかし、市長を追及する各会派も対立候補擁立に至っておらず、河村市長への逆風を追い風にできるかどうかはいまだ見通せていない。 「候補がいれば、さらに論戦となるのに」。九日の市議会本会議後、公明幹部が歯がゆそうな表情を浮かべた。この日は市長と対立する自民、民主、公明各会派がリコールを巡る論戦に中心議員をそろって投入し「市民に謝罪を」などと河村市長に集中攻撃を浴びせたところだった。 市長選に向けて自民公の三会派はこれまで連携して候補者選びを目指してきた。しかし、有力視された中央官僚の擁立が昨年末までに事実上頓挫。その後も選定は進んでいない。共産党県委員会などでつくる「革新市政の会」も擁立に至っていない。 自民ベ
大村秀章知事のリコール運動で署名集めのまとめ役となった活動団体事務局。多数のアルバイトが署名を偽造していた問題では、事務局のメンバーから依頼されたとする業者側の説明と、関与を否定する事務局側で言い分が食い違う。事務局を巡っては、運動の参加者が組織運営のずさんさや不正な署名集めを批判するなど混乱が続いていた。 団体の名称は、「お辞め下さい大村秀章愛知県知事 愛知100万人リコールの会」。美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が昨年六月に設立した。事務局長には、運動を支援する河村たかし名古屋市長と高須氏の双方と親しい田中孝博・元愛知県議が就いた。
四月十一日告示の名古屋市長選で、現在三期目の河村たかし市長(72)が、市議会二月定例会初日となる十八日の本会議提案説明で、四期目に向けた態度表明を行わない意向を固めたことが分かった。河村市長は四年前の市長選では二月定例会の冒頭で正式に出馬表明をしており、去就を明らかにしていない今回の対応に注目が集まっていた。 河村市長は十七日夜、本紙の取材に「もう少し時間がほしい」と述べた。二月定例会期間を含めたその後の態度表明の時期については明言を避けた。自ら支援した愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡り、多数のアルバイトが動員されるなど問題が次々と判明していることとの関連については「関係は...
名古屋市による陽子線がん治療施設(北区)建設の一時凍結を巡り、施工業者の日立製作所(東京)と市が互いを訴えていた訴訟で、市が三億八千五百万円を支払って和解する方針を固めたことが、関係者への取材で分かった。日立側も、実質的に市側の追加負担なく、管理業務期間を延長する内容。市は十八日開会の市議会二月定例会に関連議案を上程する。 施設は二〇〇八年に日立が総事業費二百四十五億円で受注。しかし河村たかし市長は〇九年の初当選後、高額な治療費の妥当性や採算性を疑問視し事業を三カ月半凍結。その後に継続を決め、一三年に稼働した。 日立は一六年四月、凍結により工期延長に伴う人件費などの追加費用が生じたとして、市に三億八千二百万円の支払いを求めて名古屋地裁に提訴。市も凍結などによって管理業務が八カ月間短縮され、治療装置の運転費用などが契約額を下回ったとして一八年十月、日立に四億四千三百万円の事業費減額を求めて同
新型コロナウイルスの感染拡大が収束をみせないまま2021年を迎えた1日未明、名古屋市熱田区の熱田神宮には、マスク姿の家族連れや若者らが初詣に訪れた。混雑は例年ほどではなかったが、拝殿前では午前0時前にカウントダウン。人が密集して混雑し、警察官らが密を避けるよう呼び掛ける場面もあった。
トップ > 社会 > 紙面から一覧 > 記事 【社会】 栄「ど真ん中」駐車場に 14階ビル建設が白紙 2009年2月25日 夕刊 ビル建設計画が頓挫してオープンしたコインパーキング=名古屋市中区錦3で 名古屋市中区錦3で東急不動産(東京都渋谷区)が進めていた商業・オフィス複合ビルの建設計画が経済情勢の悪化を理由に白紙撤回されたことが分かった。目抜き通りの錦通と大津通が交わる、かつての「元気ナゴヤ」を象徴する超1等地にぽっかりとすき間が生じた形だ。 現場は広さ1200平方メートルで同社の関連会社が所有。交差点を挟んだ南側には遊技機器メーカーが建設した巨大観覧車がそびえ、東側には米国高級ブランド「コーチ」が路面店を構えるなど、繁華街のど真ん中にある。 同社などによると、計画した複合ビルは地上14階、地下1階建て延べ12000平方メートルでブティックやオフィスが入る予定だった。関連
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く