チーム全体の創造性を引き出すには、イノベーションを醸成する文化を作る以外にもさまざまな方法があります。そのひとつであるデザイン思考は、創造性と系統だったプロセスを組み合わせて大きな問題を解決していく手法です。 「デザイン思考」は、 建築家のブライアン ローソン氏やエンジニアの L. ブルース アーチャー氏、政治学者のハーバート サイモン氏などが最初に用いた手法で、現在ではあらゆる複雑な問題に適用できるプロセスへと発展しています。後にデザイン コンサルタント会社の IDEO を設立したスタンフォード大学のロルフ ファステ教授とデビッド ケリー教授は、いち早くこのデザイン手法を幅広く提唱し、問題解決に適用しました。この手法は、変化の激しい業界で一流企業が自社のポジションを再定義するような場合だけでなく、子供たちに健康的な学校給食を食べさせるといった社会問題の解決策を出し合うためにも使用されてい