北総線の高額運賃問題で、値下げのために県と沿線6市が補助金を出す合意について、北総鉄道の笠井孝悦社長が「履行できないなら運賃を元に戻さざるを得ない」と述べていたことが分かった。5月に白井市の横山久雅子市長と面会した際、来春の再値上げに言及したという。市は4日、補助金約2600万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を市議会に提出した。 6市と県、北総鉄道などは昨年11月、補助金を原資に平均4・6%の値下げで合意。新運賃は成田新高速鉄道が開業する7月17日から適用されるが、白井市議会は「高額運賃問題の抜本的解決にならない」として市の補助金支出を認めていない。 横山市長は市議会本会議で「運賃を元に戻すことが現実的な問題になってきた」と発言し、可決を求めた。一方、反対派の市議グループは「これでは脅しだ」と反発している。【早川健人】