二酸化炭素の排出量は車の約5分の1、バスの約3分の1 クルマ一辺倒を見直す動きと呼応して、古くて新しい次世代型路面電車(LRT)を見直す動きが広がっている。電気が駆動源で排気ガスをまき散らさず走るLRT、二酸化炭素の排出量は車の約5分の1、バスの約3分の1といわれ環境にも優しい。かつ、低床・バリアフリー設計の交通システムが、高齢化社会が進行する中で負荷の軽減が期待できるとされている。過度の自動車に頼らなくても、LRTを移動の手段として導入を進める案も浮上している。 川重、近畿車両、三菱重工など 欧米でモータリゼーション全盛の時代に路面電車はほとんど消えた、その時代を経て、1980年代に各地で見直され、復活してきている。日本では路面電車の最盛期といわれる1932年では65都市82事業者が存在し、都市の重要な交通手段として機能していたが、現在、LRTの国内路線は17都市19路線まで減少し