近鉄は12日、三重県明和町にある近鉄山田線斎宮―明星間の踏切で11日午後10時15分ごろ、遮断機が上がったまま松阪発明星行き回送電車(6両編成)が通過するトラブルがあったと発表した。乗客や通行人はおらず、けが人などはなかった。 近鉄によると、車庫に入れるため入れ替え線に列車を入れようとした男性運転士(59)が、停止信号を見誤り車両を発進させた。すぐに自動列車停止装置(ATS)が働き停止したが、運転士は信号が進行を指示していると思い込んでブレーキを解除し、時速約20キロで入れ替え線上の踏切を通過した。踏切は車両が通行できない幅で、夜間の利用者はほとんどいないという。 [時事通信社]