室蘭市の本輪西駅を起点に半世紀にわたり道内にガソリンや灯油を運んできたタンク貨車が29日、札幌行きの最終運行を迎える。JX日鉱日石エネルギー室蘭製造所が輸送を船舶やトラックに転換を決めていた。同日はセレモニーが計画され、6月2日には同駅のJR貨物事務所も閉鎖。道内のタンク貨車輸送は幕を下ろす。 最終列車は29日午後0時10分発、札幌貨物ターミナル行き16両編成。セレモニーは同日午前11時半から。所有する日本石油輸送、JR貨物の関係者らが出発を見送る。同駅で車両の点検や引き込み線の信号、踏切制御などを担ってきた同事務所も業務を終える。 同貨車は「タキ」と呼ばれ、1車両で灯油などを平均45トン積める。現在は緑と黒の2色。室蘭製油所(当時)は1960年、本輪西から札幌、旭川、帯広に輸送を本格化させた。 ピークは2000年度の149万1千トン。これを境にエコカーの普及などでガソリンや石油の需要
JR西日本は28日、国内最長路線の寝台特急「トワイライトエクスプレス」(大阪―札幌)が老朽化のため、来春運行を終えると正式に発表した。大阪駅を始発・終着駅とする寝台特急はこれで全て姿を消す。利用者からはJR西の看板列車を惜しむ声が相次いだ。 大阪駅の10番ホームにはこの日午前11時11分、トワイライトの濃緑の車体が滑り込んだ。三重県四日市市から来た児玉尚久さん(29)は、「鉄道マニアの間では『いつかなくなる』と言われていたので、無理して乗りに来ました」。トワイライトには6歳の時、父親と一緒に乗った思い出がある。走行風景を写真に撮るため、福井県などに何度も行ったという。「時代には勝てないのかな。最後にしっかり楽しみたい」。友人の坂部正光さん(23)=津市=も「最初で最後のトワイライト。それが廃止発表の日になるなんて」と驚いていた。 トワイライトは11両編成で定員130人。1989年7月に団体
大船渡線BRT 専用道整備JRが検討 気仙沼-鹿折唐桑 宮城県気仙沼市は27日、市議会の東日本大震災調査特別委員会で、JR大船渡線で代替運行しているバス高速輸送システム(BRT)のうち、気仙沼-鹿折唐桑駅間約2.3キロに、JR東日本が軌道を利用した専用道整備を検討していることを明らかにした。 大船渡線のBRTは現在、市中心部の市道や国道45号を走行している。実現すれば気仙沼駅のホームで鉄道からの乗り継ぎができて利便性が高まり、市中心部の交通混雑を避けて高速化が可能になるという。 市によると、JRが22日、専用道の整備計画案を示した。工事期間は約7カ月間を見込む。菅原茂市長は「駅前地区には災害公営住宅もでき、混雑が予想される。専用道の整備は鉄路復旧の妨げにはならない」との考えを示した。 仮設住宅などから災害公営住宅に移転する住民を対象に、引っ越し費用を市が独自に補助する方針も示した。別
神戸電鉄は27日、昨年5月に神戸市北区の有馬口駅構内で起きた脱線事故以降、運休していた新開地‐有馬温泉間の直通列車の運行を来月28日始発から再開する、と発表した。また、同日から有馬線や粟生線、三田線で快速列車などの運行を始め、所要時間の短縮も取り組む。 同電鉄によると、昨年の脱線事故前は同区間で上下計21本(平日)の直通列車を運行。事故後は全て有馬口駅で乗り換えが必要となっている。来月のダイヤ改正で平日計22本、土日祝日計14本と事故前とほぼ同じダイヤで運行する。 一方、粟生線では午前6時台の上り快速列車を2本増やし、小野‐新開地間の所要時間を4~5分短縮。有馬線と三田線は、朝夕ラッシュ時の急行列車を平日計5本、土日祝日計4本に増便するなどし、利便性向上を図るという。(金 旻革)
■小山駅-東光高岳間 小山市で、次世代型路面電車(LRT)などの「新交通システム」を導入しようという動きが本格化している。市は7月、公共交通全体のあり方を考える協議会を設置する。市内を走る既存の貨物線路活用を検討する形で、LRTや蓄電池電車の運行についての本格議論をスタートさせる。(原川真太郎) ◇ 活用が検討されているのは、JR小山駅から北東に延びる貨物線路「高岳(たかおか)専用線」。電器機械メーカー、東光高岳の小山事業所(同市中久喜)で製造した大型変圧器を運搬するディーゼル機関車が年10回程度走るが、普段はほとんど利用されていない。 市は昨年度、市議や執行部で構成する高岳専用線の活用策を考える「新交通システムの導入に向けた勉強会」を計3回開催し、事業の素案をまとめた。 これによると、総延長は周辺に工場や住宅地などがあるJR小山駅-東光高岳間の約4・8
大阪と札幌の間をほぼ丸一日かけて結び、日本一長い距離を走る寝台特急「トワイライトエクスプレス」が車両の老朽化などのため、来年春で姿を消すことになりました。 JR西日本など3社が運行する「トワイライトエクスプレス」は、大阪と札幌の間のおよそ1500キロを日本海側を通って22時間から23時間ほどかけて結び、寝台特急としては日本一長い距離を走ります。 平成元年から運行が始まった「トワイライトエクスプレス」は、最上級の個室「スイート」に代表される優雅な雰囲気の客室や、大きな窓から展望を楽しめるサロンカー、それにフランス料理のフルコースが提供される食堂車などが人気を集め、部屋のタイプによっては、最も予約の取りにくい列車の一つとされてきました。 しかし、運行開始から20年以上が経過し、車両の老朽化が進んでいることなどから、JR西日本などは来年の春に廃止する方針を固めました。 これによって大阪を始発・終
小坂町が整備を進めてきた「小坂鉄道レールパーク」が6月1日オープンする。明治から平成にかけて運行した旧小坂鉄道の小坂駅舎と線路などを利用し、ディーゼル機関車の運転もできる体験型の複合施設だ。オープンを前に27日、施設の概要が観光関係者らに公開された。 小坂鉄道は、小坂製錬の貨物輸送を目的に1909(明治42)年に運行が始まった。大館市と小坂町の22・3キロ間で旅客輸送にも使われたが、2009年に廃線となった。 同町は小坂製錬などから土地や設備の譲渡を受け、「明治百年通りにぎわい創りプロジェクト」を進めている。
大阪と札幌を丸1日かけて結ぶ国内最長路線の寝台特急「トワイライトエクスプレス」が、来春限りで引退することになった。JR西日本が28日に発表する。同社の看板列車として25年にわたって運行してきたが、車両の老朽化が激しいことなどから存続を断念した。 「トワイライト」の運行は1989年7月に始まった。大阪駅を正午前に出発し、福井、金沢、富山など日本海沿いの駅に停車。札幌駅まで約22時間かけて走る。運行距離1495・7キロは国内で最も長い。 シックな濃緑の車体、豪華な個室寝台やサロンカー、高級ホテルのような食事やサービスなどが鉄道ファンらから愛された。週4往復の臨時列車だが、年末年始や大型連休期間は毎日運行されるほど人気がある。
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