北陸新幹線敦賀駅の現状と課題を探ろうと、敦賀市気比中学校の2年生109人が15日、駅構内を見学した。JR西日本によると、3月の開業後、駅が校外学習を受け入れるのは初めて。生徒たちはさまざまな利用者を想定し、設備や案内を観察していた。 2年生は総合学習の授業を中心に、ふるさと敦賀のまちづくりについて、未来への提言をまとめる課題に取り組んでいる。今回は生徒が「外国人」や「お年寄り」になりきり、敦賀の玄関口となる駅の工夫や課題を調べた。
食材にこだわったカフェ「自然派古民家 宮田町カフェ」が今春、彦根市宮田町にオープンした。列車の運転士だったオーナーの曽根正幸さん(56)が地元に戻った後、空き家になっていた実家を改装してイベントを開けるスペースも設けた。「日頃の疲れを癒やしに来てもらい、地域に親しまれる場所になれば」と話す。
滋賀県甲賀市信楽町で1991年、信楽高原鉄道(SKR)とJR西日本の列車が正面衝突し、42人が死亡した事故から33年となった14日、現場近くの慰霊碑前で、犠牲者の追悼法要が営まれた。 遺族1人を含め、両社の関係者など約20人が参列。黙とうした後、遺族に続き、両社の社長や三日月大造知事らが碑に献花した。読経の声が響く中、事故の発生時刻午前10時35分ごろには、SKRの列車が汽笛を鳴らして現場を通過した。 SKRの正木仙治郎社長は「いつまでも事故のことを胸に刻み、お客さまから信頼してご利用いただける鉄道を築きあげることが私たちに課せられた重要な責務である」との追悼文を読み上げた。JR西の長谷川一...
長野、新潟両県とJR大糸線沿線自治体などでつくる大糸線利用促進輸送強化期成同盟会は9日、大町市の農協会館「アプロード」で2024年度総会を開いた。北陸新幹線敦賀延伸を機に、主に関西方面からの観光客を沿線へ呼び込む利用促進策と、新幹線と大糸線の接続の利便性向上策を柱とした事業計画を決定。新潟県の糸魚川駅に停車する全新幹線の接続確保のため、糸魚川-白馬駅間で6月1日~来年3月末に臨時増便バスを運行し、利用実態、延伸による効果を調べる。 (逢沢哲明) 乗客増が課題の南小谷-糸魚川駅間の利用促進と利便性向上策については、3月の期成同盟会振興部会で具体策を協議し、24年度事業計画に盛り込んだ。...
公共交通の利用を促そうと、四日市市富田の三岐鉄道は、広報イベントで社員らが着る法被を12年ぶりにリニューアルした。 コロナ禍が明けてイベントが増えるため、昨年11月ごろから企画した。従来は黄色の無地に社名とロゴを印刷したシンプルな法被だったが、同市九の城町の「ウノモリ染工」が、青空の下で電車が走るデザインを提案。背中には黄色とオレンジの三岐カラーの電車が田園風景を走り抜けるイラストを描いた。
知事、夏までに負担明示 北陸鉄道の石川、浅野川の両線を巡り、自治体が鉄道施設の維持管理費を一部負担する「みなし型」の上下分離方式で事業再構築を目指す沿線3市1町の首長が2日、馳浩知事に対し、支援を求めた。馳知事はこの方式の導入に賛同し、北鉄の意見も踏まえた上で、夏ごろ開く協議会までに県の費用負担を明らかにする考えを示した。 (田嶋豊) 村山卓金沢市長、田村敏和白山市長、粟貴章野々市市長、川口克則内灘町長が訪問。年間延べ250万人以上が利用する北鉄の存続に向け、村山市長は「より便利で使いやすい公共交通に生まれ変わらせる形で新たなスタートをしたい」と強調。国が拡充した支援制度を活用する考えで「いち早い活用が他の自治体のモデルにもなっていく」との考えを示した。
北陸新幹線の延伸開業から1カ月たち、関西、中京圏から北陸方面への移動には敦賀駅での乗り換えが必須となった。延伸後初の大型連休となるゴールデンウイーク(GW)を迎えた。GW前半は、乗り換えで多くの観光客が駅を利用していたが、ベビーカーや車いすでの乗り換え時間に対する不安や、中京圏からの特急「しらさぎ」で北陸へ向かう際の不満が聞かれるなど、課題があらわになった。 (林侑太郎) GW初日の4月27日、記者が名古屋駅から「しらさぎ」に乗り、敦賀駅で新幹線「つるぎ」に乗り換えて福井駅へ向かった。午前9時20分ごろ、敦賀駅に近づくと、車掌が乗り換え方法をアナウンス。駅には10人以上のJR西日本社員が追加で配置され、誘導に当たった。到着した1階から3階の新幹線ホームまで、高低差約30メートルの移動には5分ほどかかった。 この日は「しらさぎ」、関西圏からの「サンダーバード」の両特急ともに満席はなかった。敦
「もっと多いと思っていた」の声も 福井県内の北陸新幹線各駅から観光地への移動手段「2次交通」について、新幹線開業月となった3月はレンタカー、地域鉄道、路線バス、タクシーのいずれも順調な利用があった。ただ交通機関の種類別に濃淡があり、タクシー業者からは「もっと多いと思っていた」との声も。春の大型連休中に来県者がどういう移動手段を選ぶのか、動向が注視されている。 (玉田能成) 県レンタカー協会によると、加盟している約30社の3月の稼働率は、新幹線駅周辺を中心に前年同月比2~3割増えた。中川伸一朗会長は「県内で貸した車の2割程度は県外の店舗で返却される。もっと県内を周遊してもらう仕組みも重要」と課題も挙げる。 地域鉄道はどうか。福井鉄道は3月後半の普通・フリー切符利用者が3万4千人となり、コロナ禍前の2019年同月比13%増えた。えちぜん鉄道も8万3千人で28%増加。特にえち鉄は、県立恐竜博物館
北陸新幹線の敦賀以西を議論する与党整備委員会の委員長に就任予定の西田昌司参院議員(京都選挙区)は東京都内で本紙の取材に対し、現行の「小浜・京都ルート」について「既に比較検討の中で決定している。工事をしていないだけで、もう動いている」と述べ、既定路線との認識を示した。石川県の一部や与野党から出ている米原(滋賀県)で東海道新幹線につなぐ「米原ルート」は滋賀県が要望していないことなどを理由に「絵に描いた線路にしかならない。もう終わった話」と強調した。(田嶋豊) 未着工の敦賀-新大阪間について与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームは2016年、小浜市から南下し、京都駅につなぐ現行ルートの採用を決定。西田氏は検討委の委員長を務めた。 小浜・京都ルートは着工の前提となる環境影響評価(アセスメント)が遅れ、建設残土処理や地下水の影響などの課題のほか、京都府内で住民の根強い反対運動がある。西田氏は「環境
福井財務事務所は22日に発表した、1月の能登半島地震発生直後から今月中旬までの県内経済情勢で、総括判断を「地震による影響が一時的にみられたものの、北陸新幹線の開業効果などもあって、持ち直している」とした。「個人消費」「生産活動」「雇用情勢」の3項目が前回の1月発表から横ばいとなり、地震前の判断を据え置いた。(北原愛) 項目別では、個人消費は「北陸新幹線の県内開業効果もあって、緩やかに回復しつつある」。「ホームセンター販売」「主要温泉地の宿泊客数」を上方修正した一方、「家電大型専門店販売」「新車販売台数」を下方修正した。...
北陸新幹線の延伸開業に伴い、県内のJR北陸線を引き継いだハピラインふくい(福井市)は24日、平日夕方以降の帰宅時間帯の混雑を解消するため、5月の計9日間で一部列車を2両編成から4両編成に増やして運行すると発表した。 ハピラインは、4月に続いて一部の日の車両数を増やすことで、混雑緩和につながるとみている。ただ、車両数との兼ね合いで毎日実施するのは難しいとしている。...
鉄道の仕事体験やグッズ販売などを楽しめる「きんてつ鉄道まつり2024」(近畿日本鉄道主催)が20日、四日市市の近鉄塩浜駅隣の塩浜検修車庫で始まった。多くの親子連れや鉄道愛好家が足を運んだ。 (軍司歩人) 塩浜検修車庫は、列車の点検、修理、清掃を行う近鉄名古屋統括部管内では唯一の施設。電気設備などを点検するために近鉄が1編成のみ所有する「電気検測車」といった普段あまり見られない車両が公開された。線路の近くで通過する特急車両の撮影をしたり、会場で販売された駅弁を味わう人の姿も見られた。レールの一部や踏切標といった鉄道に関連する部品の販売のほか、この日限定で電車を載せて移動する大型機械「トラバーサ...
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く