岡田准一に山田孝之、松山ケンイチ、阿部寛……。今年のNHK大河ドラマ『どうする家康』を見ていて気になったのは、そうそうたる大物俳優たちが多数脇役で出演していることだ。それも、中にはけっこう地味な役どころも……。 織田信長役の岡田や武田信玄役の阿部はともかく、山田孝之が演じるのは徳川家康に使えた“忍び兼武士”の服部半蔵。松山ケンイチは、後に家康の重臣となっていく本多正信を演じている。どちらも物語に彩を添える役どころではあるが、決してドラマ上絶対不可欠な人物というほどではない。主演が当たり前の山田や松山クラスの俳優が演じる役どころかというと、そうではない気がするのだ。 しかも松山に至っては、12年に放送された同じ大河ドラマ『平清盛』で主演を務めている。岡田も14年の『軍師官兵衛』の主演だ。今年の『どうする家康』出演は、悪く言えば格落ちとなる仕事だが、実は昨今はこういった現象が頻繁に見られるよう