変化アサガオの歴史 アサガオは、奈良時代頃に薬草として中国から渡来したといわれますが、日本では花を楽しむ園芸植物として栽培されるようになりました。江戸時代には、自然突然変異によって生まれた珍しい花を大切に育てた変化朝顔(へんかあさがお)と呼ばれるアサガオが流行しました。この頃に作られた変化朝顔の多くは、九州大学やアサガオ愛好家などの努力により現代にも受け継がれています。 近年、アサガオは実験植物として、花色や花型変異の研究や花を咲かせる仕組みの研究にも世界的に用いられています。理化学研究所・筑波大学・筑波大学附属坂戸高校では、重イオンビームを照射したアサガオを栽培して、「平成版変化アサガオ」を作ろうとしています。 これには2つの目的があります。 1.花や葉の形や色が変わったアサガオはいっぱいあるが、その他の性質、例えば花の咲く時期や時刻などが変わったものなどがない。このような性質が変わった