朝目覚めたとき、体の疲れがすっきり取れず、首から肩のあたりが重く感じたことはないだろうか。ひどいときには頭痛で目覚めることも。それはズバリ“朝型肩こり”。夕方に感じる肩こりとは性質が違うらしい。 「夕方の肩こりはデスクワーク時の姿勢の悪さや眼精疲労などが原因で起こりますが、朝型肩こりは、睡眠の質の悪さ(不眠)が大きな原因です」と教えてくれたのは、冷え症や自律神経失調症に精通する、東京・目黒西口クリニックの南雲久美子先生だ。 不眠は、自律神経の働きが乱れることによって起こる症状のひとつ。自律神経とは、昼間に活性化する交感神経と、夜間に活性化する副交感神経からなるが、過度のストレスなどによって交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、夜間でも交感神経が優位になり、眠りづらくなってしまう。 年度末で忙しい春先は、特にストレスがたまる時期でもあるので不眠になりやすく、朝に肩こりを感じる人も増えると