AED(改訂) -救急科- AEDはAutomated External Defibrillatorの略で自動体外式電気除細動器のことです(図1)。簡単に言えば、電気ショックにより心臓の痙攣(心室細動)を治療する装置です。心臓が痙攣を起こすと人は急死します。そのきっかけは心筋梗塞、心不全、電解質異常、特別に不整脈が起こりやすい病気(QT延長症候群やブルガダ症候群など)、心臓への衝撃(心臓震盪)など様々です。心臓の痙攣は日常生活の中で突然に発症することが多いため、心肺停止を発見した家族や隣人、あるいはたまたま通りかかった人が適切に対処する必要があります。 図1.病院に配備されているAED さて、電気除細動器は昔は大きな装置でした。しかし技術の進歩と共に小型化され、さらに心電図から心臓の痙攣を自動診断できるようになり、こうしてAEDが完成しました。AEDの使用は簡単ですし、特別な資格も必要あり