メキシコのとある田舎町。 アメリカ人旅行者と地元の漁師が会話をしている。 「それ、すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの?」 「そんなに長い時間じゃないよ」 「もっと漁をしていたら、もっとたくさん魚が獲れたんだろうね。惜しいな〜」 「でも、自分の家族が食べるには、これで十分だよ」 「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするのさ?」 「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって・・・これでもう一日終わりだね」 すると旅行者は、急に真剣な顔になり、漁師にこう提案した。 「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、君にアドバイスしよう。 いいかい? 君は毎日もっと長い時間漁をするべきだ。それであまった魚は売る。お金が貯まったら大きな漁船を買うといいだろう
社会を率いているリーダーは、いつの時代にも存在する。しかし、そのリーダーたちの顔ぶれは、毎年異なる。ここ数年、世界で注目されているリーダーの顔ぶれはどのように変化してきたのか。 社会を率いているリーダーは、いつの時代にも存在する。しかし、そのリーダーたちの顔ぶれは、毎年異なる。ここ数年、世界で注目されているリーダーの顔ぶれはどのように変化してきたのか。その移り変わりについて、漠然と想像することは可能だが、具体的に説明することは難しい。しかし、多くの活躍するリーダーの姿を間近で見てきた元日本マイクロソフト会長、現慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 古川享教授は、その変化を明確に示す。 今回は、2013年11月下旬から12月初旬にかけて古川氏が登壇した2つのイベントで語られた内容を合わせてレポートする。イベントは、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が主催した講演会「メディアイノベー
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