中学時代からだから、もう10年以上のつきあいの親友がいる。 お互い社会人になって学生時代のようには遊ぶ事が出来なくなってきたけれど それでも月に1度は会ってたわいもない話をしたりしている。 その日も彼女から連絡が会って、急遽私の部屋で飲む事になった。 彼女の家と私の家は実はとても近い距離にある。 これから出る、とメールが来てから30分も経たないうちに部屋の呼び鈴が鳴った。 ドアを開けるとコンビニの袋を2つも抱えた彼女が満面の笑みで立っていた。 「今日はとことん飲むからね!よろしく」 なんとなく部屋にあった卒業アルバムを捲りながら、当時の思い出話に花を咲かせていたのだが 2時間も経つと2人共すっかり酔っ払っていて呂律も危なっかしい状態になってしまっていた。 そろそろ寝ようか、そんな事を思いながら彼女を見ると彼女はどこか遠い所を見るような視線でぼんやりとしていた。 「どうしたー?眠い?」 苦笑