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漫画と恋愛という形式に関するCrowserのブックマーク (7)

  • 紙屋研究所 - 吉野朔美『恋愛的瞬間』

    吉野朔実『恋愛的瞬間』 「オトコとオンナの間に友情は成立すーるか?」 なんてベタな……。って、これ、吉野朔実の作品のテーマじゃありませんから。 これは、ぼくの女友だちが、ぼくと旅館に泊まったさいに、夜中に言ったこと。って、ぼくだけじゃなくてグループで泊まったわけですから。 この人には、「相談に乗っているうちに、上に乗ってしまう」などというシチュエーションが不思議で仕方がないわけだ。彼女にとって、世界は、友情と恋愛にはっきりと分裂している。 彼女には、この『恋愛的瞬間』に登場する心理学者・森依四月が、主人公・ハルタたちに「友情と恋愛の違いはなんでしょう」と聞かれたときの、次のやりとりをぜひかみしめてほしい。 森依「…恋愛は あらゆる抵抗に打ち勝つ相思相愛の力。友情は 相思相愛でありながら 抵抗によって達成できない疑似恋愛関係」 ハルタ「抵抗?」 森依「同性であるとか 既婚者であるとか 恋人が

  • 安野モヨコ『花とみつばち』

    安野モヨコ『花とみつばち』 今年(2002年)いちばん驚かされたニュースの一つは、安野モヨコと庵野秀明の結婚だろう(「驚いた」のであって、「重大」ではない)。 90年代のサブカルチャーの最大所産を、ある論者は『エヴァ』と『ハッピー・マニア』をあげていたが、その二人が結婚ということで、巷間で「サブカル界のロイヤル・ウェディング」などといわれるのも無理はない。 安野は少女マンガ界ではずっと鳴かず飛ばずだったが、女性誌に移って『ハッピー・マニア』を描いて大ブレイクした。以後、出すもの全てが大当たりし、商業的成功というにとどまらず高いクオリティを保ちつづけている。 少女マンガ時代に描いた『トランプス』を読んだことがあるが、とても窮屈そうだ。ノリも登場人物配置も、それ以降の作品群と似ているのに、どこかしら解放されていない。恋愛を装飾や理想の中で描かねばならないという少女マンガの制約に大きく拘束されて

  • みだれうち漫画感想 つづき | 筆不精者の雑彙

    昨日の続きです。 昨日カテゴリ「漫画」を増やしたので、過去の記事の再区分がてらもう一つ「歴史雑談」を作りました。歴史に関する話題は小生の現在の所属故にか、これまでにも結構多かったのですが、「学」「論」というほど立派なものでもないから、「雑談」にしておきました。 ただし、鉄道史は「鉄道」ですし、メイドとか制服にまつわる昔話も「制服・メイド」にカテゴリ分けしています。複数の分類に同時に入れられないのでやむなし。 で、昨日の続きの題ですが、昨日評論する時間のなかった漫画2冊について一筆。 ・かがみふみを『ちまちま』双葉社 成年コミック作者が一般向けに転じた作品(筆名は「加賀美ふみを」から微妙に変化)。絵はちょっと変わっているような気がします。巻末で作者ご人も書いてますが、成年コミックの作品とある意味同じことを描いているのがなんともはや、偉大というしかありません。もっともかがみふみを氏のような

    みだれうち漫画感想 つづき | 筆不精者の雑彙
    Crowser
    Crowser 2011/09/29
    「『恋愛とはかくあるべし』的通念との齟齬に登場人物が自分の感情って『恋愛』なのかどうかと考えているところ」 /# かがみふみを
  • 「NANA」 - 雨宮まみの「弟よ!」

    ★「NANA」をついに読破しました。いやー、めっきりへこんだね! あんなに絶望的な現実を突きつけてくるマンガだとは……。もう年内は立ち直れないほど姉ちゃん打ちひしがれました。ちょっとこれから先はネタバレを含むので、未読の方、先を知りたくない方は読むのを控えて、パッと目を閉じてコマンドQ(マックユーザーの方のみ)してください。 ・ ・ ・ はい、いいですか? ちょっともう、すごいね、これは。こんなマンガだとは全然思ってなかったよ。ってか仲間内(基的に二つのバンド、プラス素人数名)だけでグルグル恋愛とかセックスとかが巡り巡ってドロドロしてんのって、AV業界内だけのことじゃなかったんだね……。みんなが集まるとこに行ったら元カレとか元カノとか浮気相手とかはけ口とか出来心とか、ホントは純愛なんだけど関係はセフレとかそういうのがザクザクいて心が痛んでトイレに駆け込んで泣いたりとか(誰の話だ)、そうい

    「NANA」 - 雨宮まみの「弟よ!」
    Crowser
    Crowser 2011/09/29
    「恋愛をするためには、傷ついた時のために安全ネットのようなもう一人の異性の存在が必要」 「二人のナナが学んでいくことは、今のところ、絶望や諦めだ。」
  • ■ - Something Orange

    マリア様がみてる 6 (マーガレットコミックス) 作者: 長沢智,今野緒雪出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/08/25メディア: コミック クリック: 11回この商品を含むブログ (65件) を見る の雑誌編集部編の「よりぬき読書相談室」は、読書にかんするさまざまな要望に対して海千山千の読書玄人たちが回答をならべただ。 そのなかで、「BL(ボーイズ・ラブ)ならぬGL(ガールズ・ラブ)小説を読みたい」という声に対して、回答の東えりかはこのようにこたえている。 「GL小説」でいちばん売れていると思われるのは今野緒雪「マリア様がみてる」シリーズではないでしょうか? 集英社のコバルト文庫よりシリーズ化されている、カトリック系私立リリアン女学園を舞台にした物語です。すみません、ワタシは一冊も読み通したことがないのですが、熱心な読者が多いと聞いています。女性どうしの恋愛小説といえば中

    ■ - Something Orange
    Crowser
    Crowser 2011/09/29
    「男女間の自由恋愛という形式が成立する前には存在しえた幻想が、それ以降は成立しえなくなってしまった」 「女性は、女性だけで、嫉妬も争いもないポジティヴな関係をつくりだすことができる――それこそが、『マ
  • マンガがあればいーのだ。 この痛みから、目を、背けるな。今「モテキ」がやばいんです。

    02<< 12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>04 うわぁ、ヤバイ。「モテキ」やばいっしょ。 読んでる途中からね、もう苦しくてしょうがない。 何つーか、逃げ出したくなる。けど見逃せない。 このどうしようもない葛藤と衝動。懐かしい記憶が蘇る。 確かにこの身体が、心が、よーく覚えているよ。 これはファンタジーか? いいや、恋愛のとてつもない“リアル”を突きつけてる作品ではないだろうか。 男と女の情事。その垣根は、実は思ったよりも低い。 けれど、中々どうして分厚いのだ。 この“厚さ”こそが、男女が分かり合えない根源なのかもしれない。 ああ、痛い。とてつもなく、痛い。 「モテキ」を読んで、そんな風な感想を持てる貴方。 そして他人事とは思えなくて、目が離せなくなっちゃった貴方。 分かる。分かるよ。だって自分を重ねてしまうでしょ

  • モテキ(1)/久保ミツロウ - 悪態の小部屋

    モテキ (1) (イブニングKC) 作者: 久保ミツロウ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/03/23メディア: コミック購入: 33人 クリック: 1,075回この商品を含むブログ (473件) を見る1巻いよいよ出たねー。ちょうどこの収録分までは雑誌連載をリアルタイムで追っていたので、2巻が待ち遠しい、という身も蓋もない感想が真っ先に来た。失敬。 29歳派遣社員、彼女いない歴=年齢の主人公・藤の許に、ある日いきなり、過去に因縁があった女たちからの電話やメールが一斉に押し寄せる。そう、誰しも一生に一度はあるという「モテ期」の到来だ! 藤は舞い上がってひとりひとりに会いに行き…という話。 フジロックひとりで行こうとしてたり、カメラ好きの女友達と通ぶって漫画(将太の寿司とか宮から君へ)の貸し借りしてたり、モテないことで抱えた呪詛をブログに吐き出していたり…と、藤がいわゆる「

    モテキ(1)/久保ミツロウ - 悪態の小部屋
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