中国の北京や上海を中心に、スマホの決済機能や専用アプリなどで支払いができる無人スーパーや無人コンビニが出現している。アリババやテンセントなどがネット(オンライン)とリアル店舗(オフライン)の融合を図る「新零售(新小売、ニューリテール)」を推進しており、その一環。無人店舗とはどのようなものだろうか。店舗に足を運んでみた。 大きな水槽が目を引く海鮮コーナー 上海市西部。虹橋空港に程近い場所にあるアリババ集団の無人スーパー「盒馬鮮生(フーマーシエンシェン)」を訪れた。入り口は交差点付近にあってわかりやすかったが、店舗は地下にあった。入店の際、アプリの有無などのチェックはなく、普通のスーパーと同じように入ることができた。 入り口に近い野菜や果物売り場から歩き始めたのだが、真っ先に目に留まったのは海鮮コーナーだった。大きな水槽に生きた蟹やエビなどが入れられており、それを自分ですくって、その場で調理し