(2010年12月6日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 米国と中国の商業利益が意外な場所で収斂している。デトロイト市内とその周辺である。デトロイトから北へ約150キロ行った斜陽の街サギノーで先週開かれた祝賀式典を見るといい。 米ゼネラル・モーターズ(GM)が傘下のステアリング部門ネクステアを、北京市政府が一部出資する合弁会社、太平洋世紀汽車(パシフィック・センチュリー・モーターズ、PCM)に売却したことを記念する式典で、ネクステアCEO(最高経営責任者)のボブ・レメナー氏は同社が数年前に清算の危機に直面したことに触れ、新しいオーナーが「成長のための資本と支援」を与えてくれたと称賛した。 一方、PCM会長の趙光義氏もネクステアの技術を絶賛し、「ネクステアは世界一影響力がある強力なサプライヤーになれると確信している」と述べた。 経営難のサプライヤーや小規模メーカーに照準 PCMによるネクステ