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人は,何らかの被害が予想される状況でも「自分は大丈夫」と思ってしまいがちだ。防災研究家で群馬大学工学部教授の片田敏孝氏は,人のこのような心のあり方を「正常化の偏見(normalcy bias)」と呼ぶ。人々を守るべき「防災専門家」や「セキュリティ専門家」は,正常化の偏見にどう向き合うべきだろうか。 片田氏は「自分にとって都合の悪い情報を無視したり,過小評価したりしてしまう人の特性」のことを言う「正常化の偏見」を,「極めて人間らしい特性」と指摘する。不安をある程度無視しなければ,人間は生きていけないからだ。 しかし,リスクを完全に無視していいわけではない。片田氏は「日本人は,リスクとコミュニケーションしているのだろうか」と問いかける。4月25日の「RSA Conference 2007」(東京)でも「人はなぜ危機に備えないのか」という講演を行う片田氏へのインタビューの後編である(前編:人はな
「津波の押さえ込みは無理」=被害を調査−土木学会 「津波の押さえ込みは無理」=被害を調査−土木学会 土木学会は7日、仙台市内で記者会見し、東日本大震災の被害に関する第1次総合調査について報告した。津波被害について調査団長の阪田憲次会長は「全部を(堤防など)力で押さえ込もうするのは無理だということが今回はっきりした」と語った。学会では復興への提言を今月中に取りまとめる予定。 土木学会は関係学会と合同で先月27日から今月6日まで、地震工学、コンクリート・構造工学などの専門家で構成する調査団を派遣。東北地方の21市町村を調査した。 鉄道や道路、港湾施設や堤防については、阪神大震災後の耐震設計や補強技術の高度化で揺れによる被害が軽微だった一方、津波による被害が甚大となった。阪田会長は「どこからどう力がかかったのか全く想像できない」とした上で、対策については「避難などと併せて考えるべきだ」とした
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