「表現の不自由展・その後」で展示される「平和の少女像」2点。ミニチュア(右)は2012年、東京都美術館から撤去された=2015年、実行委員の岡本有佳さん提供 政治色が強いなどの批判を受け、かつて美術館から撤去されたり公開中止になったりした芸術作品を集めた展覧会「表現の不自由展・その後」が八月一日から、愛知県美術館(名古屋・栄)で始まる。美術評論家や編集者ら有志でつくる実行委員会が二〇一五年に企画し、東京都内のギャラリーで開いた展覧会を受けた。今回は「その後」として、一五年以降に規制された作品を加えた。十月十四日まで。 アートの祭典「あいちトリエンナーレ2019」の企画の一つ。さいたま市の公民館だよりに掲載を拒否された俳句「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」や、旧日本軍の慰安婦を象徴する「平和の少女像」など十七組の出品が決まった。