米ウーバーテクノロジーズの自動運転車による歩行者死亡事故の原因が分かった。自動運転システムは、道路を横切る歩行者を認識できなかった。前方に障害物を発見しても、1秒間は自動ブレーキが動作しない設定でもあった。障害物がないのにあると誤認識する率が高かったため、ブレーキを抑制していた。技術レベルが低いまま走行実験をしていた実態が浮き彫りになった。 「自動運転システム(ADS)のセンサーは衝突の約6秒前に被害者を検出していたが、ADSはそれが歩行者だと認識できなかった。交通ルールを無視した歩行者や自転車に乗った人だと正確に予測できてもいなかった。被害者は横断歩道ではない場所を横切っており、ADSは設計上、交通ルールを無視する歩行者を想定していなかった」 米安全運輸委員会(NTSB)は2019年11月5日、米ウーバーテクノロジーズの自動運転車にシステム上の欠陥があったと指摘する報告書を公表した。ウー