松徳硝子。2022年に創業100年を迎える2022年より少し前の20年に、工場を移転して新たなスタートを踏み出した。 ここ10年程、生活道具の見本市出展ブースが随分こなれて、おしゃれになっている。一昔前は、既存の什器で済ませる会社が多かったが、昨今は、それぞれのブランドのイメージを感じられるようデザイナーを頼むところも多い。 2000年代は、地場産業でホームページを持っている会社など、ほとんどなかった。それが、今、「ブランディング」こそ工場成功の原点、と皆思っている。会社のブランド名、ロゴ、その土地や歴史を感じさせる古い工場と熟練の職人の働く姿、ライフスタイル雑誌にそのまま載せられそうなイメージ写真。これらが揃えば人目を引く。「なんとなく売れそう」なイメージが巷に溢れていて、なんとなくは売れる。しかし本当に人に求められている商品がどうかは、売れ続けるかどうかだ。 と、のっけから辛口なことを