2012年05月01日05:00 カテゴリインタビュー 二階堂奥歯『八本脚の蝶』(ポプラ社)ができるまで 東雅夫(文芸評論家)×斉藤尚美(ポプラ社)対談 2006年1月 二階堂奥歯という名前をご存知だろうか? いまもWEB上に残る日記「八本脚の蝶」を残し、若くして世を去った女性編集者だ。 幻妖ブックブログを主宰する文芸評論家/アンソロジストの東雅夫さんも、彼女を知る一人だった。 その彼女の日記が、同名タイトルで単行本化された。 編集を担当したのは、生前の彼女と面識はなかったものの、同い年で同じ大学の同学年だった女性編集者、斉藤尚美さん。 不思議な縁によって編まれた一冊の本が世に出るまでを、お二人に語っていただいた。 文/タカザワケンジ ──まず、二階堂奥歯さんとはどんな方なのか教えてください。 斉藤 1977年生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科卒です。大学時代は哲学研究会に所属し、幹事長と