マスクをするのは「相手にウイルスを感染させないため」という「利他性」が、新型コロナウイルスのパンデミックでは強調されてきた。だが、している本人にも充分な利があると論じる最新の研究を米「ニューヨーク・タイムズ」紙がいち早く紹介している。いったいどんな利があるのか? マスクは私たちの気道にいる細菌がほかの人に伝染するのを防いでくれる──そう研究者たちはずっと理解してきた。新型コロナウイルスのパンデミックでも、マスクまわりの話といえば、その知見をめぐるものが大半だ。 だがいま、マスクは着用している本人も守り、重症化を防ぎ、場合によっては感染を完全に防ぐというエビデンスが次々と専門家から指摘されている。 マスクの種類はさまざまで、「ウイルスを阻止する程度もさまざまだが、どのマスクもウイルスが体内に入るのを阻止する」と言うのは、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の感染症専門医モニカ・ガンディーだ。
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