経済学者 | 安田洋祐(やすだようすけ) のブログ。久々にデザインを変更しました!(2016年1月28日) ご紹介がすっかり遅れてしまいましたが、私が(一橋大学の楡井さんと一緒に)特集編集を担当させて頂いた『一橋ビジネスレビュー』(2013年夏号)が、先月6月10日に発売されました! 6本の論文からなる特集「ビジネス・エコノミクスの最前線」では、ゲーム理論や契約理論、行動経済学の考え方が、どのように現実のビジネスで実践されているのか、あるいは潜在的にはビジネスに応用することができるのかを、最新の学術知見をふまえてご紹介しています。私自身も「マーケットデザインの理論とビジネスへの実践」という論考を寄稿させて頂きました。 経済学の世界では、最先端の研究成果が教科書に載るまでに20年、一般向けの書籍やメディアで紹介されるにはさらに10年以上かかる、というのが当たり前です。本特集の中身はまさに研究
2013年7月7日日曜日 「馬には乗ってみよ、人には沿ってみよ、そして本は読んでみよ」 まだ高校生ぐらいだった頃、大人になったら、満員電車に揺られて会社と家の間を行ったり来たりするだけの、ネズミ色のスーツを着たつまらない大人にはなりたくない、なんて生意気なことを考えていた。 現実には、ネズミ色のスーツを着て通うような会社に就職するのってけっこう大変。少なくとも当時の自分にはまったく不可能だった。 それでいて、どんな職業に就いてどんな生活をしたいのか、イメージさえも持っていなかった。自分こそただ制服を着て学校と家の間を往復しているだけの、ごく平凡なつまらない高校生だった。 いつも本が教えてくれた 唯一読書が好きで、学校で学んだことはほとんど何も憶えていないのだけれど、暇さえあれば叱られるほど本ばかり読み耽っていた。そういえば人生の岐路に立った時、いつも読書に没頭して答えを見つけようと
安倍自民党政権が生活保護法改正などで、生活保護の切り下げを図っていると批判されています。 NPO団体などは一連の「改悪」によって保護が必要なひとが申請できなくなり、餓死や孤立死といった悲劇を招くと主張しますが、しかしその一方で、生活保護の受給者数は過去最高の215万人に達し、支給総額は年3兆8000億円(自治体負担分を含む)に及んでいます。いずれの数字もこの10年間で倍増していますから、生活保護が受給しやすくなったとはいえないとしても、一方的な「弱者切り捨て」批判は疑問です。 ところでひと口に生活保護といっても、受給者にはさまざまな事情があります。 もっとも多いのはじゅうぶんな年金を受給できない高齢者で、60歳以上の受給者が全体の半分を占めます。19歳以下の子どもも約15%おり、20代から50代までの受給者は約3分の1です。また世帯別で見ると、全体のおよそ1割が母子家庭となっています。 生
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