ハミルトニアンが時間を含む場合 前回はハイゼンベルク描像について、 「ハミルトニアンが時間を含まない」という特殊な場合に限った説明をしたのであった。 では時間を含む場合にはどういう式変形で説明したらいいだろうか。 最初はちょっと面倒になりそうだと感じていたが、ここまで来たらとても簡単に話が進められると気付いた。 細かな注意点はあるのだが、それは後回しにしよう。 とにかく、次のようなシュレーディンガー方程式から出発することにする。 前回も同じところから出発したが、少しだけ違うのは、 が時間を含んでいるということである。 ちょっと復習だが、 が時間を含まない場合には、この解は次のように表されるのだった。